第4話苦手な風

 苦手な季節がやってくる、

 私は寒さに弱いから冷たい風は身体にこたえる。


 それでも澄んだ空気は好きだし、

 ほんのちょっぴり窓を開けて冬の風を楽しむの。

 ほんの数秒の出来事なのだけど。


 換気は大切であるし、外の様子も少し知れるから。

 好きにはなれないけれど必要な季節の一つでもある。


 受け入れられないのは私の体の弱さ故。


 この試練があって、

 それを乗り越えてこそ賑わう季節がより際立つと思うから。

 身を縮めながら、暖かい春風を待つ。


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風が吹いた 朝香るか @kouhi-sairin

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