道路照明LED

狐照

道路照明LED

最近デートしてない。

同棲していると二人で外に出かける=生活品の買い出しになる。

それをポロって言ったら、俺のこと大好きな恋人が「デート行くぞ」と言って今、ドライブデートの真っ最中。

好き。


何処へ行くのかお任せの、軽やかなドライブデートは最高です。




長めのトンネルに突入して、俺はふと思ったことを口にしていた。

助手席の大事な係じゃん、おしゃべりって。


「トンネルのオレンジ色の灯りって雰囲気あるよなー」


「具体的には?」


「…えろい」


「…」


呆れを無言で表現される。

俺も無言で反省する。


だってムラっときてるんだもん。

オレンジで照らされる横顔、最高なんだもん。

ごめんなさい。


「…寝室の照明を変えようかと前から思っていてな」


灯り繋がりで話し変えさせてごめん。

そんな気遣い出来る君のことがだいすきです。


「そんなこと言ってたな、俺はこだわり無いから好きなの選んでいいよ」


「オレンジにしよう」


「…」


無言で応えてしまった。

いや無言以外、なんて応えたらいいのか分からん。

とりま、今夜は期待大ってことでいいのかな?と運転手を見遣る。


「え、えっろい流し目禁止ですっ」

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