仲良しな、ふたり****

やっぱり小津先生か。

生徒の進路相談熱血指導大好きって感じだし、担任だし。

出来の悪い子嫌いだし。

きりっとウザぶっとい眉毛を思い出し、思わずうえっとなる。

赤司はそこそこ出来る子ですからと、今度反論しとこう。

そこでふっと思い至る。


「…それでずっと悩んでたの?」


赤司は子供みたいにコクンと深く、黙って頷いた。

視線は自分の足元だ。

つくづく思う。


「可愛いなぁ…」


思ったそばから抱き寄せて、頭をかいぐりしてしまう。

ちょっと固い短い髪が触り心地が良く更に愛しさが込みあがる。


「っんだよ…バカにしてんのかよっ」


ふてくされつつも素直に受け入れ、しかも抱き絞め返してくる赤司。

可愛くて仕方がない生き物すぎる。

しばらくぐりぐりしていると、赤司が小さい声で、


「カンケーねぇよな…?」


胸の内で呟いた。

俺は優しい気持ちで一杯でこめかみにキスをして答えた。


「カンケーないよ。俺が赤司が好きで赤司と恋人同士だってことは」


恋人という単語に照れた赤司が、恥ずかしいからと名を呼んでくる。

目線を求められたが構わずキスをした。


「赤司が俺を大好きで、俺がいないと駄目になっちゃうなんて…」


そうしてさっき求められた視線を与えると、赤司が俺の言葉にもじもじ肯定しながら熱に浮かされたような目で見つめてきた。


「俺の進路に、関係ないよ」


俺も負けじと熱を込め見つめ返す。

薄くあいた唇に誘われもう一度キスをした。

浅く重ねと離れると、赤司が目の端に涙を滲ませ勢い良くキスを仕返してきた。

歯がぶつかり痛かったけど、閉じた瞼の端から零れる涙が可愛い。

俺はそのまま抱き絞めることにした。


不良だけど煙草も香水もお酒も駄目なその身体から、土と日向の匂いがした。

そうして赤司はぎこちなく顔を離し、恥じらいながらそうだよなって納得してくれた。

可愛くて堪らなかった。

嫌な教師にちょっとつつかれただけで悩む赤司が。

目に見えて気落ちして悩んでくれた赤司が。

もじもじしながら俺に抱きついてくれる赤司が。

俺は赤司の肩に手を置き、じっと見つめてから。

その身体を押し倒した。

どさっとソファーに沈んだ赤司が「あっ…」甘い吐息を洩らすから、歯止めが利かなくなってしまった。

いつものぶすくれた表情はどこへやら。

怯えたような期待しているような目で顔で何するの?と問われる。

その目の純真なこと。


「なんか、すっごく悪いことしてるみたい何だけど…」


小学生くらいの男の子に悪戯するおっさんの気分だ。

そうは思いつつ手は止まらず。

ズボンの上から赤司の股間をまさぐった。

布越しに伝わってくる、熱くはりつめたものの脈動。

触れられたことに反応してなのか、すでに固くしていたことを恥じらってなのか、赤司が小さく呻いた。

それにそこかしこびくびく震えてる。


「…嫌?」


固くなったそこを優しく揉みしだく。

真っ赤な耳朶を口に含むと「すぇわたりぃ…」喘ぎ声に混ぜて呼ばれる。

シャツ越しに胸の肉芽を辿れば、掠れた声でもっととせがまれる。


「ここでもっとなの?…大丈夫かな…」


自分で仕掛けて煽ってなんだけど、カラオケだったねここ。


「大丈夫だから…もっと…」


背中に腕を回され力強くしがみつかれる。

擦り寄られ求められている。

可愛くて愛しくて堪らなかった。


「仕方ないなあ…」


「…ふ…あっ…」


ぐりぐりとある一点を弄べば、再度の可愛い、あっ、だ。

それを合図に眼鏡を外してキスをして口内を責め立てた。

そうしてのんびりじらすようにボタンを外していく。

身もだえる赤司を見下ろしながら、次はあれに歯をたてよう。

先にイかせてもいいかも。

カメラ的なものがあったらとは思ったが、可愛い可愛い赤司を可愛がることに没頭した。


終わりにしたかったのに、もっととせがまれた時はちょっと困ったけどね。

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