最終章ー3学期ー

フレンの事件から数ヶ月、寒い冬休みを超えて3学期が始まった。冬休みの間も僕らは特にすることもなく、みんなで集まって勉強会をしたり、ショッピングしたりなどをした。みんなで旅行に行きたいねっていう話をしたりしたけど、僕らの体的に気軽に旅行ができないねってなったから大人になってから、ということにした。

そして僕は3学期が始まってすぐ、体がだるく感じ始めた。食欲もなく、何か風邪でももらったのかと診察しても分からず、ただ体がだるいだけで何も進展しない日々を送っている。今日も体がだるい。

「アミスタ、また顔が青白いよ。もう見慣れてきたと思うけどやっぱり不気味だな。本当に何もないんだよな?」

「うん。とりあえずはね。でもなんか、前より辛くなってるかも。」

「やっぱりもっとすごい未知の病気とかなんじゃない?」

「精密な検査、受けた方がいいかな?一応問診とか、簡単なものだけなんだけど。」

「やった方がいいよ。フレンはどう思う?」

「やっぱり受けた方がいいと思うぞ。」

「いつの間にいたんだ。」

フレンがいつの間にかいることはよくあることだけど、この前の事件から力の使い方を知ったらしい。頑張ってるな〜。

「今日病院行ってみれば?」

「そうだね。行ってみよう。」

今日の放課後早く帰って病院に行ってみよう。早く解決したらいいな。

ガラガラ。その瞬間、異様な甘い香りが漂ってきた。美味しそう。でも見渡しても食べ物なんてない。そんな匂いがしただけかな?匂いを感じてから、お腹が減ってきた。本当に美味しそう。

キーンコーンカーンコーン

そんなこんなでもうお昼休みだ。結局お腹が減って集中できず、午前の授業はずっとぼーっとしていた。

「アミスタ、どうしたんだよ?」

フレンだ。気遣ってくれてて嬉しい。けど、フレンからも甘い匂いがする。

「お腹減ったし、頭もぼーっとしてきた。」

「今日はもう早退してから病院に行けば?ノートは俺らがちゃんと取っとくから。」

「そう、だ、ね。」

そこで僕は意識を失った。


僕は今、夢の中、目の前に誰かいる。角が生えてて、犬歯が長くて、綺麗な顔立ちをしてる。誰だろう?

「やっとお目覚めですね、アミスタ様。お待ちしておりました。これでやっと、やっと!」

キーンコーンカーンコーン

「はっ!」

「よ、よかったぁ。いきなり倒れて目覚めなかったから、うわあああああん。」

ユウが心配して泣いてくれている。でも、ユウからとても美味しそうな甘い匂いがする。

ガラガラ。扉が空いたら、知らない人が立っていた。なんだか、懐かしく、会ったことがある気がする。病院であったことあるのかな?

「お待ちしていました、アミスタ様、ジュメレ様。」

「ど、どういうことだ?誰だ?」

ユウもフレンも知らないみたい。僕も覚えはない。なのに、名前が出てくる。確か、この人の名前は・・・。

「確か、ミライロ。」

「はい!ミライロです!覚えてもらっていて光栄です!」

「アミスタ、覚えてるの?どこかで会ったことが?」

「わ、わからない。でも、なんだか名前が出てきた。知ってる気がする。信用できる気がする。どういうこと?」

「まだ記憶が曖昧なんですね。大丈夫ですよ。すぐに思い出しますから。」

思い出す?どうやって?僕は何か忘れたんだっけ?

うっ。頭が痛い!

「ぁ。」

『アミスタ!アミスタ!!』


深い湖の底に何か見える。あったかい記憶。でも、なんだか思い出せない。まだ、思い出したくない。


「目が覚めたのですね。おはようございます、アミスタ様。」

「あ、えっと、ミライロさん?で合ってますよね?」

「はい。敬語外してもらって構いませんよ。私はあなたに使えているのですから。」

「いや、そういうわけには。」

すると、どこからともなく、聞き慣れた声が聞こえた。

「離せ!離せ!」

「アミスタはどこにいるんだ!」

「ユウ!フレン!ねえ、2人の拘束をといてよ!お願い。」

「わかりました。」

2人の拘束が解けて、僕は2人の元に駆け寄った。2人が元気でよかった。この2人をミライロ1人が縛りつけたんだと思うとこの人、力強くて、敵に回したらいけないって思う。

「それにしてもジュメレ様。いつまでその中にいるつもりですか?」

ジュメレ?誰?

「うっ。」

僕はいきなり意識をなくした。

でも今までと少し違った。意識を失ってるはずなのに目だけは冴えているような。見える、ミライロと、ユウと、フレンが何か言っている。早く2人のところに行きたい。体、変わって。

「うわっ!」

「か、帰ってきたの?」

ユウが少し涙目だな。怖い思いをさせてしまったんだな。フレンはもう怒りを抑えられていない。僕がなんとかしないと。

「アミスタ様。早速、お食事をしなければ、死んでしまいます。すぐにその2人を食べますよ。」

「だ、ダメ。」

確かにお腹が空いている。2人からは甘い匂いがすることもわかる。けど、2人を食べてはいけない。でも、お腹が減っている。

「アミスタ様。食べたくないのですか?」

僕は頷いた。どうしても、食べたくない。人間なんて食べたくない。

「わかりました。ではお待ちください。」

ガラガラ。今になってここをよく見てみると、いつもの学校の空き教室なのが分かった。床にふかふかのクッションが3つと僕の上に毛布がある。どっちもどこから持ってきたのかわからない。

「2人は、どうやってここに来たの?」

「気絶させられたんだ。食事だって言われて。」

『食事』ってことは、2人は僕に食べられるんだったんだろうか?僕はもう、人しか食べられないんだろうか?

そんなことを考えていたら、ミライロが帰ってきた。

「アミスタ様。私は食事を終わらせてきました。さぁ、私を食べてください。」

「え?どういうこと?」

「そのままですよ。私の喉に手をてて、そのまま思いのままにしてください。」

僕はそう言われた途端、気が狂ったように首に手を当てて、『食事』をした。『食事』をした途端、体が軽くなった。今までのだるさや頭痛が解消されて、お腹がいっぱいになった感覚もあった。

「お腹はいっぱいですか?」

「あ、ごめんなさい。」

「いいんですよ。この方法は子供がまだ食事に慣れていないときにやる方法と一緒なのです。もっとも、アミスタ様の子供の頃は人間に齧り付いていたということも聞いております。知らないのも当然です。」

「なあ、アミスタとあんたになんの関係があるんだ?」

フレンは僕を庇いながらミライロに質問していた。

「アミスタ様は我ら鬼族の長です。あなた方のような人間が関わっていいお方ではないということを弁えなさい。」

「ま、待って!友達なんだ。傷つけないで!」

僕はミライロに訴えた。怖かったけど、彼は僕を攻撃してこないからやってみないといけないと思った。

「わかりました。お友達でしたら仕方ないですね。さて、そろそろジュメレ様をアミスタ様の中から出すための処置を始めないとですね。」

「ど、どういうこと?」

僕は混乱した。いや、なんとなく納得がいった。今までいきなり意識をなくしたり、さっきの目だけがさえている感覚も、もしかしたらその人と入れ替わっていたから。

「アミスタ様、まずは他の仲間と合流しましょう。みなさん、転生してきておりますよ。その中で双子のメテンとレインに合流しましょう。」

ここは、僕のことを知るためにもついて行ってみよう。そしたら、記憶とやらも思い出すかもしれない。

「ユウ、フレン、僕行ってくる。何かわかるかもしれない。先生とか他の人には上手いこと言ってて欲しい。」

「本当に大丈夫?体とか、今まで言ってた気だるさとか。」

ユウはこれまでの体のことや病気のことを心配してくれてるみたい。ありがとう。

「大丈夫、さっきの食事で楽になったんだ。このことについて知るためにも僕は行ってくる。」

「何かあったら俺らか警察にすぐに連絡するんだぞ。」

フレンはやっぱり心配性だな。連絡が必要になるようなことがあるかはわからないけど、ありがとう。

「分かった。じゃ、行ってくる。」


僕はそこから5日かけて仲間を集めた。みんな転生してきたみたいだけど、記憶がなかったのは僕だけみたいだった。みんなからは時期が来たのが早かったからなのかとか、前世での戦いが現世で影響しているのかなどが聞こえたけど、正直意味がわからなかった。そして6日目、やっとメテンとレインという女の子の双子に出会った。中学生くらいなんだけど記憶はちゃんと持っていた。

「おぉ、転生した人の見た目はそのままみたいだね。」

「アミスタ様、久しぶりですね〜。」

「おいおい、アミスタ様は今は記憶を無くしておられるのですよ。混乱してしまいます。」

「ごめーん。」

「ごめんね〜。」

本当に似ている。見た目もだけど声も雰囲気も全部一緒。すると、ミライロの雰囲気が変わり、大きな声をあげた。

「今すぐジュメレ様の最後の転生を完了させる。メテン、レイン、準備しろ!」

「はい!」

「は〜い!」


そして、転生が完了した。僕は寝かされていたけど辛いことは何もなかった。何かがスッと抜けた感覚があったあと、僕より少し小さいくらいの男の子が現れた。少々不潔感があるけど、僕はそれよりも何も写っていないくらい目に気がついた。

「ジュメレ、久しぶりだな。」

「ミライロのおっさんは黙っててよ。今、アミスタ様を眺めて眼福だって思ってたのに。」

「あっはは、ジュメレのアミスタに対する信仰心は転生しても変わらないみたいだな。」

みんなが笑う中、僕は不思議な感覚になった。彼は何を考えているんだろうって。

「これで全員揃ったな。それじゃ、故郷に戻りますか。」

「故郷って、どこ?」

そんな場所があるんだろうか?でも僕には親がいないから故郷の感覚もよくわからないけど、安心するような場所なんだろうか?


「あの、ここって・・・。」

「海、だね。」

「沈んじゃたんだなぁ。」

「そりゃあ、何千年経ったんだって話なんだよね〜。」

「そりゃあ地形変わってもおかしくないよね〜。」

「これはジュメレの出番だね。」

ジュメレくん、どんな力があるんだろう?体質、かな?

「俺のバリアの中に入れるように固まってください。」

ブォンという音がしたかと思うと、外と中に薄い透明な壁ができたのが分かった。それが浮いたと思ったら、海の中に入って行った。

「すごい!海ってこうなってたんだ。」

「アミスタ様、海って初めてなんですね。」

とても綺麗。上から入る光が揺れている感じも下の暗い部分がずっと続いている感じも。何より、見ていると何も考えなくて良くなるような深い感じがする。

「可愛い。」

「ジュメレ、集中してよ!ジュメレの集中が解けたら終わるんだからね!」


ゴポッという音がしたと思ったら、空気がある場所にたどり着いた。なんだか少し廃れているくらいで建物は8割はそのまま残っている。

「うっ。」

その直後、俺は、頭痛に襲われた。

「アミスタ様!お願い、死なないで。」

ジュメレくん、心配してくれている。

「どうしたんですか?もしかして、記憶が戻りそうなのですか?」

ミライロさんも心配してる。僕はそのまま意識をなくした。


意識が目覚めた。眠っていた時間はそんなに長くないだろうと感覚でもわかる。すると、記憶が戻った感覚があり、今まで何があったのか、思い出した。それと同時に、これは人間に知られてはいけないと直感的に感じた。僕は、この鬼族の復帰と繁栄を助けなければならない。でも、その前に2人に挨拶はしよう。

「ジュメレ、一緒に一度、人間界に来てくれない?」

「仰せのままに。」


「久しぶり、ユウ、フレン。」

「え?」

「本当にアミスタ?」

2人は目が点になっている。そりゃそうだ。2週間音沙汰なしだったんだもん。

「ユウ、フレン。僕、どうしても鬼族の方に行かないといけないんだ。だから、もうここにはいれない。一緒にいれない。鬼族の歴史は人間崖下も同然なんだ。」

「だからって、一緒にいれないわけじゃないでしょ!」

「俺らとならなんとかできるんじゃないのか!なあ!?」

そりゃあ、そんな反応するよな。僕だって一緒にいれなくなるのは辛い。でも、この2人とは"一度"縁を切らないとだめなんだ。

「でも一生会えないわけじゃないかもしれないんだ。」

「どういうこと?」

「人間の方で、鬼族のことを調べて欲しいんだ。これは人間によって滅ぼされた歴史なんだ。だから僕ら鬼族がどうにかなる問題じゃない。だから、鬼と人間でわかりあうために、お願いだ。」

こんなお願い、聞いてくれるかわからない。だけど、僕ら3人が一緒にいれるようにするためにはこうするしかないんだ。

「いいよ。俺、やるよ。」

「ユウ。ありがとう。」

「俺も賛成だ。全然いい。そんなことでそんな思い詰めた顔をして来たのか?そんな顔すんなよ。」

「フレン。本当にありがとう。お願い。」

『任せろ!』


それから20年後。俺とフレンの研究は実を成した。多くの研究者からは15年でこんな成功を収められるなんて、とよく言われる。この短さはアミスタのためだ。アミスタと再会するために必死になって研究して、やっと掴んだ。正直、信じられないことがいっぱいあるけど、これを隠していたんだろうな。ここからは鬼族の歴史を語っていこう。


鬼族は元々この地球に住んでいた。そこに、人間が住む土地を求めて割り込んできたんだ。鬼族はその頃は人間を食事にしなかった。逆に魔法や体質を与えて手を取り合って生きていこうとしていた。でも、人間が武器を持つようになって、鬼族が追い込まれていった。でも鬼族には武器を持たなかった。和解をしようとした。でも、無理だった。そんな時、ある子供が生まれた。その子は最初の頃は普通に果物や野菜を食べていたが、やがて食べなくなってきた。すると、夜な夜なその子供がいなくなっていたそうだ。気になって大人がついていってみると、その子供は、人を食べていた。そう、その子供こそのちの鬼族の長、アミスタだ。鬼族は最初は人を食べることを拒んでいたが、人間の言動に怒りが爆発してしまった。そこから、人間を食べることを主軸に生きてきた。人間と鬼族の争いは500年続いた。そしてその500年目、あることが起きた。予言で火山で噴火が起こり、ここら一体がもう住めない状態になることがわかった。アミスタは悩んだ。鬼族だけなら助けられる。だけど、人間は死ぬ。彼は、人間も救いたいと心の中では思っていた。そしてその日、アミスタは転生の体質を持つメテンとレインの力を噴火のエネルギーで増大させ、転生させるということだ。そしてそのエネルギーを変化させることこそアミスタの体質「変化」だった。それにより鬼族は今の時代に転生し、噴火も治った。ジュメレはアミスタを深く信仰していたこと、そして、バリアという体質を持っていたことから来世のアミスタを守るためにアミスタの中に転生した。アミスタ本人はその体質の影響で来世で記憶をなくしてしまった。それが現世のアミスタ。そして、現世のアミスタは一応拾われたんだけど、その家族に病院に入れられ、そのまま捨てられたそうだ。それを気の毒に思った病院側が、そのまま育てたそうだ。


俺とフレンはこの事実を知った時、今のアミスタが心配になった。全て背負い込んでるんじゃないか?無理ばっかりしてるんじゃないか?俺らは今、アミスタたち、鬼族と連絡を取る手段を探している。今は海の底に帝国があるため近づけない。だから、連絡を取る手段を探さないといけなくなったのだ。

「ユウ、そんな追い詰めんな。大丈夫だ。絶対に再開する。」

「そうだね。諦めないよ。」

「ほら、仮眠室で休んどけ。」

「分かった。行くよ。」


ガラガラ。続いては次のニュースです。いつものアナウンサーの声が聞こえる。仮眠室にテレビがあるのはいかがなものかと思いながらベッドに横になる。

「今、鬼族のアミスタ様が〇〇に到着しました。」

「は?」

俺は耳を疑った。アミスタが?ここに?来た?

「フレン!フレン!」

「どうしたんだよ?」

「ニュース、ニュースで!アミスタが来た!!」


「2人に会えるのが楽しみだよ、ジュメレ。」

「左様ですか。ですが1日目は会談なので明日にしてください。」

「分かってるよ。」

僕は慣れない衣装に身を包んでここに戻ってきた。20年経ってるとやっぱり変わってるな。2人はちゃんと大人してるのかな?


アミスタから連絡が入った。明日、研究室に行くって。俺は今でも信じられない。それにあの頃から容姿が全く変わってない。でも、アミスタならそうかと思ってしまう。今日はもう帰って明日に向けて準備をする。昔は会えるのが嬉しくて飛び上がってたかもしれないけど、今は複雑だ。どんな顔をして会えばいいんだ?

ガチャ。あれ?俺、鍵を開けて家を出たんだっけ?

「久しぶり。ユウ。」

「あ、アミスタ・・・?」

「そう。老けちゃったね。」

「グスッ」

あぁ、大の大人が情けない泣き方してるなぁ。

「泣かないでよ。再会でしょ?」

「どうしてここにいるの?」

「明日なんて待てなくて、無理を言って連れてきてもらったんだ。よく見たらジュメレがいるよ。」

「そうなんだ。」

「フレンも呼んでくれる?」

「分かった。」


ガチャ。そんな音が聞こえたかと思うと大人になったフレンが現れた。フレンは大人になっても頼れる感じだなぁ。

「アミスタ。よかった。俺らずっと。」

「うん。いろいろ調べてくれてありがとう。僕もこんなに早く再会できるとは思ってなかったんだよ。」

あぁ。涙が出てきちゃった。2人に迷惑かけちゃうな。

「ごめん、涙出てきた。」

「俺もだよ。俺、アミスタと会った時どんな反応をすればいいのかとか、すごく考えてたのに。」

フレン。そんなこと考えてくれてたんだ。僕は昔みたいに話ができればよかったのに。

「無理はしてないよね?体壊してないよね?ちゃんと寝てるよね?」

ユウはこのことを心配していたのかな?正直半分くらいはイエスで答えちゃうけど今のところは大丈夫だよ。

「大丈夫。今のところはね。」

2人と会えて本当に良かった。2人のおかげでなんとかここまで来ることができた。

「2人とも。僕、もう鬼族の長になったけど、仲良くしてくれる?」

『もちろん!』

「ありがとう。」

当然のことだろうとは思っていたけど、聞いてみるとやっぱり安心した。2人はまだ一緒にいてくれるみたい。

ありがとう。本当に。


バタン。戻って来れたな。2人と出会ってやっぱり戻りたくないとか思ったらどうしようとか考えてたけど、そんなことはなかった。一緒にいれないのは辛いけど、お互い頑張ろうってみんなで約束した。次に会うときは変装して遊園地にでも行きたいな。と言ってももう40歳は過ぎてるかも。

人間と鬼族との扉はいまだに閉まったまま。その扉を開ける鍵に俺たち3人はなりたいと願っている。もし、その扉が開けば、また新しい世界が始まるという未来が見える。これは予言でもなんでもない。ただの俺の希望だ。

「さて、今日からまた長としての激務をこなしていくか。」

«完»

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