竜冠の魔女

南瓜の王冠

幼竜の旅路

第1話

個人的な感想だが最強のモンスターは何かと聞かれれば真っ先に挙げられるのは竜だと私は思っている。


勿論異論は認めるがやはり最強論争には欠かせない存在だろう…そう考えている。


…何故こんな話を始めたのかだが、それには転生してから3歳になった頃に遡ることになる。


まあ、なんとなく察しているだろうが私こと『アリス(♂)』は異世界転生者だ。

この世界がゲームや小説の世界なのか違うのかは知らないが。

…名字?大半の平民にはそんなもんないよ。

無くても案外困らないしな。


この世界では大体3歳になった頃に英雄協会―通称『ギルド』に登録する習わしがある。

理由は単純でギルドに登録すると身分証の役割を果たす『ギルドカード』が貰えるのと『英雄魔術ヘラクレス︰スペル逆説術式パラドキシカル英雄階級ヒロイックステアリー』を刻まれることだ。


魔術とは何かだが…正直私も細かい事は良く分かってないのだが一言でいうと魔法のダウングレード版…らしい。


英雄魔術ヘラクレス︰スペル逆説術式パラドキシカル英雄階級ヒロイックステアリー』に付いてだが、ぶっちゃけるとレベル&スキルシステムだ。

簡潔に理論を説明するために一例を挙げると『怪物を殺した以上逆算的に怪物より強いことが証明される』というものになる。

正確に言えば世界が観測した事実と成立した事象の因果からから逆算しているなど色々解説できるのだが今は置いとこう。


因みにこのアタオカ魔術にはさっき言ったようにスキルシステム的なものも含まれており先程の例に合わせて言うならば『怪物を拘束して殺したから相手を拘束する魔術が使えることが証明される』となるのがスキルシステムだ。


他にも色々あるのだが一旦置いといて。

最初にやたらとドラゴンの話をしたのを覚えているだろうか。

当時の私は折角異世界に転生したのだからドラゴンだよなと思いつつも、ドラゴンの力を振るう方法が思い付かずにいた、だが『英雄魔術ヘラクレス︰スペル逆説術式パラドキシカル英雄階級ヒロイックステアリー』を刻まれたときに、ふと気づいたのだ「この魔術を改造すればドラゴンに成れるのでは?」と。


頭可笑しいって?ありがとう褒め言葉だ。因みにテストは毎回赤点だった。

…一般的な男子高校生として致命的では?


まあ、それで拙い知識で魔術改造を始めたのだが…結果的には大凡二年、5歳頃に完成した。

完成したと言うか魔改造しすぎて別物…魔術じゃなくて魔法になった。

因みに何が一番まずかったかと言うと種族変更的なアレになる。これを抜くとコンセプトが崩壊するのでしょうがないといえばしょうがないのだが。


とは言え苦労の末、完成したのが『竜律魔法ドラクレア︰ロウ逆説法式パラドキシカル竜卵公式ドラゴンエッグ』だ。

最も、もう一年経った6歳の今は『竜卵公式ドラゴンエッグ』から『幼竜公式ドラゴンパピー』に変化しているのだが。


取り敢えず6年経った現状は大体こんな感じになる。







――――――――――――――――――――――――

幼竜公式ステータス

name︰アリス・ドラクレア

category︰人類種/人族︰竜種/幼竜

level︰第零位/5︰第一位/105(100)

skill︰『上位権限︰DragonScaleドラゴンスケール

title︰【魔女︰ 】【怪物︰最強種】【頂点捕食者】【龍/竜】【上位存在】



レベルの()は補正値です。

つまり主人公は実質210レベ。第二位相当になる。

魔女の空欄はまだ固有名称を得るに至ってないからです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

竜冠の魔女 南瓜の王冠 @pumpkinthecrown

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ