第94話直人と「関係」を持った女性たちの変化 茜の決意
直人が聖女神アフロディーテの特別神殿に入った時から、直人と「肉体関係」を持った女性たちの身体に、「不思議な変化」が起きていた。
サラ、香麗、田村涼子、マリー、カトリーヌ、そして杉本瞳、南陽子、沢田副支配人たちである。
一様に口にするのは、身体の奥が温かいということ。
冷え性、不眠症、生理不順、目まい、貧血がすっかりなくなり、中には便秘や肌荒れも消えたと報告する女性もいる。
医学の知識を持つ沢田副支配人は、全て「関係」を持った人に事情聴取、彼女なりの「仮説」を立てた。
すなわち
「直人の精を受けた女性には、聖女神アフロディーテの治癒の御力が及ぶ」
というもの。
杉本瞳と南陽子は、「肉体関係」にまで至らなかった(その時点では拒食症でやせ過ぎていた)、直人の幼馴染の茜にも事情聴取を行った。
その茜にも、不思議な変化が起きていた。
「直人君との面会以降、確かに食欲は増していました」
「体重は、5キロ程度増しました」
「でも、昨日から、肉と言いましょうか、とにかく、タンパク質を身体が欲しがるような」
「それまでは、そんなでもなかったのですが」
「今日も、肉と玉子、チーズを、たくさん食べています」
杉本瞳は、茜に確認した。
「直人様と、そろそろ、どうでしょうか」
南陽子は、茜の身体を触診。
「張りも出て来ています、見せても恥ずかしくないと思います」
茜は、顔を赤らめた。
「直人君に抱いてもらえるの?」
杉本瞳は、含み笑い。
「いや、茜様から抱くんです」
南陽子は、茜の張りが戻ったお尻をポンと叩いた。
「無理やり押し倒しても、面白いですよ」
「それこそ、幼なじみの特権」
茜の顏は、途端に明るくなった。
「それ・・・子供の頃、やったことあります」
「泣かせてもいい?」
杉本瞳と南陽子は、手を打って笑っている。
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