第73話ブルボン家 まさかのヴァロワ家、ロマノフ家の情報
午前中は、直人のピアノ練習もあるため、午後に、「多国籍茶店(仮称)」の打ち合わせをすることになった。(エリザベスとエヴァは、一旦自分の部屋に戻った)
直人のピアノ練習中に、メイドの杉本瞳は、沢田副支配人に、「エリザベスとエヴァとの結果」、「多国籍茶店(仮称)の構想」を事前に伝えた。
(藤田支配人との相談の前に、ホテル側の感触を確かめるため)
沢田副支配人の反応は良かった。
「確かに、若い直人君たちは、自分で何かをしていないと、退屈になる」
「ストレスもたまるよね、やったほうがいい」
「それにしても、あのエヴァとエリザベスも、攻略したんだ、すごいね」
杉本瞳
「直人様独特の骨っぽさもありますし、いい感じです」
「ベッドも急成長しています」
沢田副支配人の顏が赤くなった。
「うん、この前、実感したよ」
「やはり、いいね、あの子」
そこまで言って、沢田副支配は、話題を変えた。
「ブルボン家が強い要求をして来た」
「直人君を抱かせろと」
杉本瞳の顏が緊張した。
「あのソフィ様ですか」
「後回しにしたわけでもないですよね」
沢田副支配人は、苦笑。
「ハプスブルグの様子を見ていたのかな」
「でも、ハプスブルグのマリアの顔色が、事後に輝いた」
「よほど、直人君のエキスが良質と判断して、欲しくて仕方がない」
杉本瞳は懸念を示した。
「もう少し回復を、待つべきかと」
「直人様、回数も放出量も多過ぎて、体重も落ちています」
(杉本瞳の顏も赤らんだ)
「私たちも、いただいてしまって」
沢田副支配人は、杉本瞳を責めない。
「今さら、どうにもならないよ」
「でも、直人君なら、大丈夫と思う」
「対応力がしっかりしている」
杉本瞳は、タブレットの画面を見た。
「ソフィ様との接触は、具体的には、明日からですか?」
「西洋中世史の講義とか?」
沢田副支配人は、首を横に振った。
「西洋中世史は、ヴァロワ朝の血を引く女子が一緒なの」
「カトリーヌと言う名前」
「ブルボン家は、少し焦らす」
杉本瞳は、困惑した。
「祖先は、両方とも、カトリーヌ・ド・メディシスとか?」
「まあ、500年前ですが」
沢田副支配人は、頷いた。
「ヴァロワ朝が滅亡する時、確かにフランス王家の家法としての、男子の後継者はいなかった」
「でも、女子は数名いたの、その末裔だよ」
「ブルボン朝と、どっちが、とも言い切れない」
「ブルボン朝は、革命で首を斬られたよね、そのイメージが悪い」
「狂気の市民革命だったけれど」
杉本瞳は、もう一つの懸念を確認したかった。
「例のロマノフ王家のエカテリーナ姫は・・・」
「彼女も直人君を欲しがっているとか」
沢田副支配は、即答。
「彼女は、ニューヨークのホテル・アフロディーテで監視体制にしました」
「理由は、現今の国際情勢の緊迫」
杉本瞳は、深く頷いている。
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