第17話直人に意外な依頼 談話室に

「性機能検査」が「無事に」終了し、直人は私服に着替えた。

(紺ブレザースーツと白シャツ、黒革靴のシンプルなスタイル)

(メイド2人が素早く準備、手伝った)


杉本瞳が、話しかけて来た。

「直人様の蔵書は、全て拝見してあります」

(直人は美少女写真を思い、恥ずかしかった)


南陽子は、意外な「本」を指摘した。

「哲学書とか、禅の本もお読みですね、さすがです」


直人

「さすが、と言われても、わかりやすい本なので」

(神保町で100円から200円で買ったK社の学術文庫なので、自慢できないと思っている)


杉本瞳からは、また予想外の話だった。

「直人様と、同学年の女の子で、少々悩みを抱えている方がおられまして」

「なかなか、悩みが深くて、医師も困っていまして」

「おそらく面識をお持ちの女の子です」


南陽子も続く。

「かえって、同世代の直人様に、お話をしていただければ、何か変化があるかなと、思いまして」

「失敗とか、そう言う責任は問いませんので」


直人は、少し笑った。

「話し相手も、斡旋するの?」

「でも、失敗の責任を問わないなら、受けるよ、暇だから」

(暇、と言うより、何をしたらいいのか、わからなかった)


杉本瞳が、頷いた。

「では、今から2階の談話室に」

南陽子

「ご心配なさらず、私たちもケアしますので」


直人は、メイド2人に伴われて、2階の談話室に向かった。

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