第16話点検・確認の目的

直人は、無抵抗で裸にされた。

杉本瞳と、南陽子も、一糸まとわぬ姿。

(直人は恥ずかしくて目を閉じた)


杉本瞳が愛撫をはじめた。

「まだ、経験はないですよね」

南陽子は、そのまま握って来た。

「ご立派に・・・これからです」


数時間が過ぎた。


直人は、再び、ベランダの露天風呂に入った。

(杉本瞳と南陽子は、直人の両サイドを固めた)


杉本瞳は、満面の笑顔。

「データは取れました」

(直人はデータを取る理由と満面の笑顔の意味が不明)


南陽子は、また握っている。

「すごかった、ここまでとは」

(再び、反応を始めているので、直人は腰を引き気味)


杉本瞳は、じっと見ている。

「でも、問題はありません、良かった」

南陽子は顏が赤い。

「独占したいくらいに、いい感じです」


直人は(身体の芯の疲れを感じながら)ようやく聞き返す。

「これも検査だったのですか?」

(最初の、あっけない暴発が、まだ恥ずかしい)


杉本瞳は、直人の手を自分の豊かな胸に。

「事故あるいは怪我の後遺症で、性的不能になる人もいます」

「肉体にも精神にもダメージを与えますので」

「そうなったとしたら、日本政府として、実に申し訳ないことになります」

「生殖意欲と機能を喪失していた場合、相当に重大な人権問題になりますから」

「その点検、確認もありました」


南陽子は、強く握った。

「お好きな方が出来ましたら、自由に恋愛をなさってください」

「日本政府も、出来る限りサポートいたしますので」


直人は、頭がクラクラとして来た。(暴発の危険を強く感じた)

「ごめんなさい、そろそろベッドに」

(タオルで身体を拭かれ、ベッドに直行、事なきを得た)

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