第5話直人は、豪華なヘリコプターで、ホテル・アフロディーテに向かう。

病院の屋上にヘリコプターが降り、数分して、個室にノック音。

沢田看護師がドアを開けると、ホテル・アフロディーテの制服を来た美少女が2人、入って来た。


一人ずつ自己紹介した。

「直人様、ホテル・アフロディーテの杉本瞳と申します、よろしくお願いいたします」

(大きな目と童顔、胸と腰が発達している)

「直人様、ホテル・アフロディーテの南陽子と申します、よろしくお願いいたします」

(切れ長の目、和風美人、スレンダーで美脚)

直人は、自己紹介の必要がなかったけれど、「直人です」と自己紹介。


直人の荷物は、二人の美少女が持ち、沢田看護師の見送りを受けて、聖アフロディーテ病院の屋上から大きなヘリコプターに乗った。

外見も大きくて豪華なヘリコプターだったけれど、内部も充実していた。

10人は乗れる大きさ(しかし、操縦士を含め乗っているのは、4人)

黒い革張りのクッションのしっかりした座席で、振動をほとんど感じない。


驚いていると、杉本瞳と南陽子が、両側に座った。

杉本瞳は、熱い珈琲を直人の前のテーブルに置いた。

「驚かれましたか?いきなりで」


直人は、珈琲を一口飲んだ。

「何故、このようなことになるのかと、まだわかりません」


南陽子が、小さなシフォンケーキを直人の前のテーブルの上に置く。

「ご心配なさらず、直人様の身の安全のためです」


直人は、また、驚いた。

「身の安全?僕はどこにでもいる高校生です、身の安全とか何とか、全くわかりません」

「お話では、リハビリのために、紀州まで・・・ではないのですか?」


杉本瞳は、直人の腕を揉んだ。

直人は、途端に眠気を感じた。

「ご心配はいりません、全て、私どもにお任せを」


南陽子は、眠気で揺れ始めた直人の身体を引き寄せた。

(直人は、膝枕状態になった)

「まずは、寝ましょうね、直人さん」

「寝ている間に、着きますから」


直人は、「おそらく珈琲に睡眠薬を」と察した。

しかし、強い眠気と、美少女の膝枕の快感には勝てなかった。

そのまま、眠りの世界の住人になってしまった。

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