第28話
空襲警報のサイレンが鳴った!
バラバラバラ!
B29が相変わらず姿は見せないで焼夷弾を落としていた!
「クソッ!」空を見上げて直ぐ走った!
時子さんの居る水車小屋へ、僕が護る!
もんぺ姿の時子さんに愛おしさを感じていた。
いや、感じ始めていた。
「ハアッハアッ!」
「と、時子さん好きだ!」
「俺が護ってやる!」有無を言わさず後ろから抱き締めた!
「イヤッ、動けない!」俺の腕の中でもがいている時子さんを押し倒し唇を近づけた。
「重いわ!」
「きもちわるいのよ、お・に・い・ちゃん・・・。」
シングルレコードを33回転で、聴く歌の様にスローでテノールを押し潰して歪んだような声が聴こえた!
いくみ?
プルルン!
郁美の白いブラを剥いだ時に揺れた郁美の小さな愛しい胸・・・。本能的にピンクの乳首に吸い付いた。
郁美の下半身が僕の腹の下で押し潰されそうになっていた。
郁美はバスケ部のエースで、締まった身体をしていて、白く細い項に魅せられ唇を摺り寄せる。俺のものだ!
キスマーク着けていい?
メガネが跳んだ! 溜まらず郁美に唇を押し付け舌先を入れた!
「コーダイ重い!」次の一言で僕はブ・チ・キレタ。
「口がクサイ、チビデブ! 止めて気持ち悪い吐きそう!」郁美が嫌がって払い除けようとしたから首を掴んだ!
そして体重を乗せると、グイグイグイ!と力を入れ・・・。
郁美は動かなくなったし、だからバックパッカーの様に郁美を腰から折り畳み日用品としてリュックサックに詰め込んだ。
ジャンボジャングルジムに着くまで時々僕は郁美を外気に触れさせた。
ブラとショーツを取り、全裸の郁美を抱いた俺も全裸になり、郁美と愛を育んだ。
「んあ!」
「 イ・ク・ミ、愛してる・・・。」動かない郁美の唇を抉じ開け舌先を捻じ込んだ時、郁美の前歯で舌を切った!
思いを遂げた僕が、リュックサックに郁美を入れようとした時、「阿南広大、阿南郁美殺人未遂現行犯逮捕する!」時子さんが俺の腕を掴み叫んでいた。
北側のバルコニーには裏六甲の陰影が映っていた。
霞にボヤけた頂きは降り積もる枯れ葉の残骸が朝露に濡れて堆肥を形成している。
バルコニーの東側には有馬川が流れ頂上に降った秋雨が、滴を一点に集わせ、濁流となり、それが音を立てて流れを急いでいた。
ド、ドドドー! 音だけ聴けば恐怖心が先走り郁美がまとわりついた気がしていた。
「阿南広大は、身勝手さが認められますね。」
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