第22話ルーズベルトとスターリン

小屋の中には背の低い小さなドアが幾つもあってその中の一番右がトイレだった。


 水車小屋の床下には石井川が流れる。


その上を股がり憚りは用を足す。


 時子さんは空襲がきたら何時でも逃げられる様に水車小屋の中で寝泊まりしている。


 生命が一処に寄り集まり、空襲で全滅するより生命を分散させて子孫繁栄のためだそうで、時子さんには何の温もりもないのか?と考えさせられた。


「大日本帝国は、幾度となくアメリカに和平提案をしていたわ・・・、負けると分かっていたのね。」


「でも狂気染みたルーズベルトと、スターリンは、それを承知しなかったわ?」


「 そればかりではなく邪悪の権化日本として、アメリカンジュニアの頃から教育を始めたらしいわ?」


「何処で仕入れたのそんなレアな、いえ生々しい情報?」


「知人から入電があったわ。」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る