第17話妹の好きな人!

「みんな良く知ってるヒト。」


出た! 答えを溜めて言わない。


 マイクロティーシャツの腰の括れが眩しかった。


郁美の白い腹筋は、兄貴と言えども祖そられる・・・。


 大胸筋の下辺りの乳房や乳首はどうなっているのだろう? 


マイクロティーシャツをイキナリ捲ると色気のないスポーツブラが謎の胸を覆っていた。

 「このキモチビデブ野郎!」


パシーーン! 


怒号と共に俺の左頬に赤い紅葉が貼り付いた様に郁美のビンタが名残惜しくもない手形を残していった。


 でも郁美は、ソッポを向いていた。怒ってる? 


そうだよな・・・。

ソッポを向いたまま、吐き捨てるような、「コーダイだよ!」


ヤッパリ! 


選挙で落選したのち、自転で入選していた感じでど壷に嵌ってようやく明るい空に舌に上がれた時と良く似ていた。


ケンカが強いお兄ちゃん!


と、言って欲しかった・・・。


 でも、郁美の好きなやつが俺で良かった。


思った通り愛されていた。


  恋人同士だな、俺たち・・・。

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