第7話時代遅れのゼロ戦!

「ここは黄昏村、江戸時代から続いている村でネ?」不意に背後から若い女性の声色がした。

「太平洋戦争の開戦時に水が抜けたのよ?」


それで、ドドドド!


という怒涛の水音がしていた?


「今ではゼロ戦の生産工場になってるわ?」


「キミ、兵庫の人?」不意に声を掛けられゼロ戦なんて時代遅れだと思い戸惑った俺はシドロモドロになりながら親父が盆休みで、斯く斯くしかじかと、背負ってきたリュックサックを外し俺の傍らに置きながら説明をしたが、声を掛けられたのが女の人で、何だか徳島文理商業の加藤先生のようだったから、言葉に詰まってしまった。


今ではステルス戦闘機だもんな・・・。


 髪を後ろで結わえヨレヨレの茶色いブラウスにトレンドのモンペを履いていて、俺と話しをする時は、この人も視線を落としていた。 

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