第8話
「キミ、兵庫の人?」不意に声を掛けられ今ではステルス戦闘機だし、ゼロ戦なんて時代遅れだと思い戸惑った俺はシドロモドロになりながら親父が盆休みで、斯く斯くしかじかと、背負ってきたリュックサックを外し俺の傍らに置きながら説明をしたが、声を掛けられたのが女の人で、何だか徳島文理商業の加藤先生のようだったから、言葉に詰まってしまった。
髪を後ろで結わえヨレヨレの茶色いブラウスにトレンドのモンペを履いていて、俺と話しをする時は、この人も視線を落としていた。
日本の野党の内、凛とした聡明感がある女性議員に感じが似ていた。
良く見ると彼女は、茶色のブラウスなんかではなく泥と雨の染みが変色させたものだと分かり、更に良く見ると成人女性と見えて胸の膨らみが艶っぽく、薄っぺらい筋肉質の郁美の胸と比べて二十歳代後半なのかなと、思った。
ブォーーン!
バタバタバタ!
突然飛行機のエンジン音とプロペラ音がして村中に響き渡る不気味なサイレンが鳴った!
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