第6話
二人は、合唱しながら太陽が少し西に傾いた頃、黄昏ダムのあるところまで登ってきた。
「あれが黄昏貯水池だ・・・ってか、ジャングルジムじゃないや!
「しかも、水がない?」
「黄昏ダムが竣工して後は足場を撤去するだけの工程で、村がそのままあるし、満々と湛えているはずの貯水池の水は何処へ行ったんだろう・・・。
あの長方形の建物は?」
「アーッ、道間違えた!」
驚いた俺は顎が外れんばかりに口をあんぐりと開けて微動だにしなかった。
「ここは黄昏村、江戸時代から続いている村でネ?」
不意に背後から若い女性の声色がした。
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