第4話僕らはみんな生きている?

JKとは思えない身体の甘えん坊な性格の郁美が、「僕らはみんな生きている?。」突然、歩きながら歌い出した背中の郁美の表情は、この上ないあどけなく可愛らしいものだった。

 だから、俺は郁美に釣られて合唱していた。

バックパッカーのような背中の大きなリュックサックは、日用品のみ俺の大切なものが入っていて、少々嵩張りズシリと重たかったが、腰を曲げて歩いて登っていた。

「ジャンボジャングルジムにロングロング滑り台?見たければ頂上の方へ登る事だなー。」

「あ

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