6.追悼
まあ、どんなに私が悔やんでも時は流れる訳で。
毎年、バレンタインデーになったら、彼女の家に線香をあげに行く。彼女は青色が好きだったから、青い花束を持って。
私は未だに君が死んだなんてこと、信じられないよ。脳と身体は君が死んだことを理解し動く。葬式にだって参列したのに。君のことを考えると勝手に涙が出る。でも、私の心は止まったままで。
「もし、生きていたら、彼女との関係はどうなっていたんだろうね?」
そんなこと言われても分からない。想像もできない。意味がないから、考えないようにしていた。考えられない。今は会えないだけで、君はまだ生きている。そう思えてならないんだ。
君が好きだったキャラクター、リラックマを見かける度に、陸上選手がテレビに映る度に、君の顔を、声を、走る姿を思い出す。
泣き虫な私は、君に会いたくて、涙を流してしまうよ。14年経った今でも。
私と友達になってくれてありがとう。最愛の親友。
私は、彼女を蔑んだ奴等を一生許せない。
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