第5話 休日と運動
今日は休日。仕事と違って自責による土曜日の出勤(今は学生だから出席?登校?)がないのが嬉しい。自分で言っててつらくなってきた。やめようこの話。
もともと宿題は先に終わらせるタイプだったから特にないし、エロゲなんてまさかできるわけもない。それを抜きにしてもラノベとかは置かなくなった。転生した後の影響だろうか。そんなこんなでやることがほとんどない。何も思いつかずふとカレンダーを見た時、『体育祭』の文字が目に入った。うちの学校は初夏の暑いときにやるんだよね。なんでそんなときに...って個人的には思うけど。
そんなわけで、柊さんに声をかけて運動をすることにした。
「いやーうれしいよ!まさか知花っちから声をかけてくれるなんて!」
前言撤回。体育祭よりもこっちのほうが熱い、いや暑苦しいかもしれない。
「毎年体育祭前に運動しようって思いつくんだよね...」
「終わったらしなくなるやつ」
「うっ」
「まぁそれでも運動しよう!っていう気力があるだけ偉いと思うよ。ほかの人も見習ってほしいよ~」
読書組は本を読みながらくしゃみでもしていそうだ。
そんな彼女らはさておき、星乃さんは軽音部の練習らしい。そっちもお疲れ様です。
そんなわけで準備運動をして、軽いジョギングから。柊さんは私にペースを合わせるためにだいぶゆっくりにしてくれてるみたいだけど、それでも私がだいぶ引き離される状態になっている。普段の運動不足がたたっているらしい。おのれ自分。
2kmほどのコースを一周しただけでヘロヘロになってしまった。
紬ちゃんはもう1周するらしい、10分くらいとのことなのでそばにある木陰で休むことにした。
実際に後ろから見て分かったけど、やっぱり走るのが速い人はフォームがきれいだ。見てると、自分まで背筋を伸ばさなきゃいけない気がしてくる。
そして少ししたら戻ってきたので、ペットボトルの水を手渡す。あっという間にぐびぐびと飲むと、ビールを飲んだおっさんみたいにプハー、ってしてた。おかしくて笑ったら、向こうもつられて笑ってくれた。
因みにそのあともう一度2km走らされた。彼女曰く限界の時に頑張ることこそ成長に近づくらしい。殺す気か。
でもそのあとアイスをくれたので軽く許してしまった。なんか丸め込まれたような気がする。
ほかにも短い距離を走って歩いて...みたいな練習とかもしてたけど、陸上の練習に縁はないのでよくわからなかった。あとタイム測るの手伝ったりね。
もちろん翌日に筋肉痛になって大変だったのは言うまでもない。
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