第11話

「ありがとう。私の彼女になってくれて」

「うん……私も。ツカサが私の彼女で良かったよ」


観覧車を降りた後、私たちはベンチに戻ってきた。

観覧車の中から二人で顔を真っ赤にして、腕を組みながら降りてきてここまで来たから、周りの人から私たちが恋人同士であることはとっくにバレているはずだ。

それでも良い。大好きな彼女が傍にいるんだから、それで良いよね。


「……えへへ」

「……ふふふっ」


手をつないで、二人で笑いあう。さっきの観覧車での激しいキスの応酬が嘘のような静かさだ。周りは人やBGMで相変わらず騒がしいけど、私の心は穏やかだった。


「……大好き」

「あたしだって、大好きだよ」


頬を赤くしたツカサに、私はまた耐えきれなくなって唇を奪おうとした。

でも、人差し指で止められた。

そのまま私たちは、しばらくイルミネーションを眺め続けていた




「そろそろ時間だし、ホテルに行こうよ」

「えー? 私今日疲れたんだけど?」

「普通のホテルだから! 何考えてんのよもう……ていうか二人でウェブページ見ながら予約したから普通のホテルだってことセナも知ってるでしょ!?」

「うぇっへへー。忘れてたっ」

「その笑い方やめなさいよね……あたしだって今日一日二人ではしゃぎまくって疲れたんだから」


私たちは手をつないで遊園地を後にした。

この子と出会えて、恋人同士になれて本当に良かった。今日一日のデートはそう思えるような素敵なデートだったよ。

とりあえずまた、この子とまた愛を確かめるとして……今度ツカサのキャラの対策はちゃんとしよう

私はそう心に決めて、ツカサの腕を抱いた。

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幼なじみ百合カップルが遊園地でイチャイチャしまくる話 畳アンダーレ @ojiandare

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