第3話嫁さんの殺意

いつもの日曜日のお昼。

嫁さんは焼きそば、味噌汁、ご飯を僕に食べさせた。

干物も付いてきた。 


「さて、何の干物でしょうか?自称、食通さんよ」


「んん〜、キンメか?」


「ブッブー」


「分かった!ノドグロだな?」


「食通なら、一発で当ててよ!」 


夜。


グルグル、キュー、ゴロゴロ


「ね、ねぇ、昼間何か腐ってたんじゃないの?」


「バレた?」


「な、何食わせたの?」


「3日前のご飯の上に、新しく炊いたご飯を乗せたんだよ。味でバレないから、大丈夫かと思ったんだけど、やっぱり」 


「ぼ、僕を殺そうとしたの?」 


「早く、正露丸のみぁ〜」


「……ま、まただ!トイレ行くっ!」


「アハハハ」


「この鬼!」


後日、僕は食中毒で病院に行くハメになる。


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