第12話 cape
俺は急いで波止場に行った。すると、北村はちゃんと生きてそこにいた。俺は、彼女に掛け寄った。「北村ごめん、一人にして。急に用事思い出して出て行ったけど、あの後やっぱりマズイと思って、戻った。そしたらいなかったから、もしかしてあの映像の場所にいるかなと思って。俺、悪かった。」と俺は言った。
そこは、俺に似た人間が男を襲い、殺した事件があった場所だった。すると、彼女は言った。「やっぱり知ってはいけないことやったんかも。私頭の中の私に脅迫されたよ。データを海に捨てないと、殺すって。」俺は、息を呑み、にじり寄るように彼女に近づいた。彼女は、じりじりと海に背を向けて、後じさりしている。どうやら、身投げでもしようとしているつもりらしい。
俺は彼女に体当たりし、彼女の背中に回って受け止めた。「そんな危ない橋わたるなら、俺に任せといて。」俺はカラオケ店内で彼女に返していたUSBを再び受け取り、「全て、俺に任せろ。」と念を押しておいた。
すると俺たちの後ろの海から、タコのような出で立ちの宇宙生物かのような生き物が現れ、彼女を抱きかかえて海に連れ出した。
俺は、思わず「待て!」と叫んだ。すると、手からソニックブームが出て、タコ野郎が「うげっ」と言って海に沈んだ。すると、彼女が打ち上げられたようにタコ野郎の手から離れてこちらに吹っ飛んできたので、俺はわざと「痛い!」と言って背中のブースターを起動し、彼女を逆噴射によって捕まえた。
俺は、彼女に「けがはないか?」と言った。すると、彼女は、「ありがとう大丈夫。」と言っていた。
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