第7話 recovery
俺は俺の家の風呂場でシコタマ身体を洗った。血がじわじわと流れ、床を赤くした。気持ち悪かった。あまり、普段血を見ない俺は、気分が悪くなり、「はあ。」と言って座り込んだ。それからの記憶があまりない。
気が付くと、俺はベッドに横たわっていた。身体には、サラシのように包帯が巻かれ、適切に処置された身体からは血が止まっていた。ベランダは元通り、傷物になったはずの家は綺麗に整頓されていた。まるで、何事もなかったかのようである。
「いるなら答えてほしいんですが、何が起こっているんですか?」と俺は虚空に向かって聞いた。どうせ、近くに彼らがいると思った。しかし、返事はなく、空しく狭い部屋に声が響いただけで、何も得られなかった。
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