応援コメント

エピローグ」への応援コメント

  • 初めまして。
    この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。

    作品の方は一通り拝読致しました。
    捻りのある短編だったと思います。粗さはありますが、斬新な話を展開させようとする意欲は感じ取れました。ヴィランという悪役を軸に人物像の多面性を描き、そのうえで手遅れという状態に持ってくる。爽快感がない代わりに、深い余韻に浸ることのできる構造だと思います。登場人物それぞれの背景や、考えが描写されていたのも大きかったのでしょう。誰も完全には救われたわけではないけれども、生き残った人間たちに微かな希望を与えた結末になっていた印象です。

    気になった点は、大まかに二つです。
    一つは、主人公の一貫性のなさについて。作中では復讐に燃えているわりには、訓練後に遊んだり弱音を吐いたりと性格が二転三転しています。そうした矛盾で人間性を表す意図があったとしても、ややブレが大きいです。こうした違和感を小さくするには、ある程度性格の軸を固めた方が良いでしょう。復讐に燃える人物でいくなら、周囲との付き合いは不本意ながらという形にする。あるいは優柔不断な心優しい人物として、妹の復讐と孤児の存在に揺れる少年として描くなど。ようは、おおよその性格を極端にブレさせないことが大切です。

    二つ目は、ヴィランの背景について。これは後付け感が否めません。『お嬢の願い事』の回で一気に背景を出して、強引に読者に感動させようとしている風に捉えられます。そのために主人公の父や妹の死が軽くなり、悪い意味での虚しさだけが残ってしまいます。ヴィランの存在を鍵にしたいのなら、いっそのこと父は悪役として描写すべきです。

    たとえば、「父の秘密組織はヴィランを使って政治家の不祥事や、国の不利益になる人間を排除してきたが、すべて解決した今では最後に証拠隠滅をする必要がある。それを察知したヴィランは逃亡。その過程で罪滅ぼしとして善行を積む(孤児の世話)傍ら、秘密組織への報復として主人公の妹を殺害。これにより復讐の連鎖と、孤児からの信頼とで板挟みになる」という構造を作るなど。関係性を仄めかすだけでは中途半端な締めになるので、最後は細部まで書き切ってください。そうすれば本作で表現される虚しさや、ある種の赦しにさらなる余韻がもたらされるかと思います。

    最後に、小説の基本ルールにも触れておきます。Web小説では順守する必要はありませんが、下記の事柄を取り入れると作品の体裁が整います。
    ・「」の末尾に句点(。)は不要。
    ・「」内文末を除き、感嘆符(!)や疑問符(?)のあとは一字空ける。
    ・三点リーダーは偶数個(…)で使用する。
    などなど、よろしければ取り入れてみてください。

    以上になります。
    作者様の創作活動の一助となれば幸いです。


  • 最後まで読ませて頂きました(*,,ÒㅅÓ,,)وグッ!
    考えさせられるお話でした。最悪の結末からのエピローグが印象深かったです。

    企画のファンアートを贈らせて頂きましたので、こちらにて確認をお願いします。

    近況ノート
    https://kakuyomu.jp/users/honran05/news/16817330664541567524