勇者亡き世界で、遺志と異能を継いで戦う殺し屋+公務員

魔王と勇者の戦いから60年後の世界で。
自動車も地下鉄もバイクも携帯電話もカメラもあるこの世界にもう勇者はいない。
復活した魔王とその眷属から人々を護るのは保有機関の殺し屋達と聖騎士庁所属の公務員。ファンタジーの舞台としては珍しい。

死霊術師や屍魔、吸血鬼とファンタジーではお馴染みの物量で押してくる敵に対して人類側の武器は剣に斧、銃といった物理攻撃一択。魔法は無いのね、ちょっぴり心許ない。
あと勇者の欠片のもたらす異能。

ひとことで言うと、この勇者の欠片を人と魔物で奪い合うお話なのです。

登場人物の半分は殺し屋、残りは公務員(たぶん)なのに、いやだからか全員超個性的過ぎ。
勇者がらみの謎も多いので、謎解きを楽しむも良し。
ちょうど本編に一区切りついて、各キャラクター視点の話も始まっていますから推しを見つけるも良し。
楽しみ方も色々ありと思います。

主人公の語る在りし日の勇者とのエピソードはおすすめです。

ただし、全体的に血塗れ度高いので苦手な方はご注意を。