第二話 急なファンタジー
女神?おかしい、訳が分からない。死んだ世界はなんでもありなのか、本当に女神とか存在していたのか。
信「あの、、、はい、
メイサー「メイサーで結構です。いえ死んだわけではないのです。あなたをここに呼んだのは私です。
ごめんなさい、あなたは異世界への転移をしてもらいたく、その交渉のためお呼びしました。」
なんと、ファンタジーあるあるの展開がまさに今起こっているのか。理解が追い付かない。でもわくわくしていた。俺が選ばれるなんて。しかも死んでいない!
信「転移ですか!本当にそんなことがあるんですね、異世界で俺は何をするんですか?」
メイサー「世界を救ってほしいのです。私の星、メイサーを。それぞれの星に一人ずつ女神がついており、名前も女神の名前が付いています。あなたの星は地球ですが、別次元の為女神はおりません。なのであなたがたには魔法が存在しない、とても弱い生命。しかし別次元の人間を召喚すれば、凄まじい力を発揮できます。世界を救えるほどに。」
その話はとてもファンタジーで、現実味がなくて、詳しいことが何も分からなかった。
あまり深く考えない方がいいのかもしれない。
信「…なるほど。なんとなく理解しました。でも、いきなりで・・・。」
もう二度と、地球には戻れないのだろうか?こんな展開があるなんて。
メイサー「なので、交渉したいのです。あなたに女神の加護を授けます。今メイサーには危機が迫っているのです。1000年前に死んだはずの、悪魔シュバルツが復活しようとしています。復活すれば世界は滅び、いずれ星ごと消滅するでしょう。しかし復活して間もない時は、まだ完全体ではないので、あなたなら倒せます。復活までおよそ1年です。まだ時間があります。お願いします。女神の加護とは、大いなる力。私の力と同等の力です。」
信「なぜ、俺なんですか?」
メイサー「退屈だったのでしょう?あなたのすべてを、私は知っています。あなたは自分のことを知らなすぎる。だからです。」
まったく、何がだからなのか分からないが。
信「でも、うん、いやぁ・・・」
信「俺にできることなら、やりたいですが、俺の世界、地球も滅亡の時が迫っているんですよ。隕石が落ちてくるみたいで。他のよく知らない星より、地球を救いたいのですが。」
メイサー「知っています。隕石が落ちる日の一日でも前に、あなたがメイサーを救えたとしたら。
あなたが地球を救うのは容易いでしょうね。」
信「どういうことですか?」
メイサー「メイサーを救っていただけるあなたには、全て終わった後に地球へ帰っていただく際、女神の加護をそのままに。地球でも力は使えます。保証ができないのは、地球滅亡前にメイサーを救えるかどうか。それはあなた次第ですから。」
めちゃくちゃだが、なんだろう。こんなにもわくわくしたのはいつぶりだろうか。
いきなりファンタジーな展開。しかもこの俺が世界を救うチャンスが与えられた。こんなの、夢にも思わなかった最高の展開だ。
信「メイサーさん、俺に務まるか分かりませんが、世界を救うチャンスをくださりありがとうございます。」
メイサー「そう言っていただけると信じておりました。1時間後に転移します。地球にいったん戻り、支度をしてください。生活に必要なもの一式はこちらで用意してあります。地球のものは3つまで持ち込めます。スマートフォンも、向こうで使用できますよ。電話はできませんが、メッセージのやり取りなら可能です。時間は少ないですが当分のお別れをしてきてくださいね。それでは。」
それだけ言って女神は消えた。
途端にまた目の前が暗くなって意識を失った。
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