第29話藍嫁に行く

 津山誠司はお望み通りクロヤマアリの働き蟻に変化していた。

女王アーントの僕になり嬉々として働いていた。

「仏壇の嫁はんも悪うないの。」

「藍のやつ何処に隠れたんやもう三年になるきね・・。」という町子も

「どうやら秀樹に溺れたんやなあ・・・。」町子はこんな事もあるきねえと、思いながら気長に開店しつつもニマニマと微笑みながら町子の写真の中に消えて行った。

 藍の帰りを待つ覚悟で居たのだが・・・。

「ざんじに求人せなあかんわ藍の帰りをこじゃんと待っちゅうに・・・。」

「お線香と蝋燭の火が消えたら入れます。」

「線香臭い飯やのう・・・。マアええわい。」

徳永秀樹と早坂藍は結婚していた。

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