第27話心底愛を

「マア!ご立派な!」藍はウットリと見蕩れ引き出しでアクメを感じていた。


 こんな感覚は今まで味わった事がない性感で、癖になりそうな感覚だった。


 ダケシコルの意味が分かった藍は慌てて「徳永様!どうか、ご贔屓にして下さいませ。」


と、懇願していた。


 町子に感謝しながら昇天していた。


 朝昼晩と癖になりそうな営みを繰り広げられた藍の身体は欅の仏壇に同化して行き、遠目に見ると真言宗の独立した立派な欅仏壇で、まさかこの仏壇が生きていて引き出しの出し入れでアクメを感じる等とは努々、考えもしないであろうと、藍は日に日に徳永秀樹を愛し始めていた。早坂藍は、惚れっぽい。


 数ヶ月後・・・。


 「おい藍、飯と茶をくれ?」


「はい、あなた・・・。」


軽やかに返事を返した藍。


「お供え物から召し上がってください。」相変わらず口を開けて線香を置いていた。


 「ハンカチと、お財布、お弁当をカバンに入れておいたから、お昼に食べてね?」


 心から愛していた。

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