第11話ここは高知県?はりまやビルディング

「神戸から尼崎?面接まであと4時間しかない!」


慌てふためいてメイク直しをして誠司の自宅を飛び出た!


玄関アプローチの平板を跨いで暫く走って2丁目のバス停から発車寸前の市バスに飛び乗り「ハアッハアッ!」


と、立ったまま吊革に掴まったままで、息を整えていた。


 バスはディーゼル音を停留所に残して規制内の排ガスを吐き出しながらも尼崎駅を目指しながら時折降車ブザーが鳴ると律儀に停留所に停車し、乗降客一人一人に丁寧に礼を言いいつつもまたディーゼルエンジンを吹かすルーチンを営々と、その役目役割を孜々営々とこなしていた。


「尼崎駅の北側に4階建てのはりまやビルディングがあるき、その1階で商いしゆうきね、ひょっと暫時に来てや?」


3時だと思っていたからあと一時間はある。ヨカッタ!


 駅の北側へ回ってはりまやビルディングの1階を遠目で眺めていた。

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