第9話 初体験 ~奴隷少女と“馬乗り”の盗賊娘~

※この作品には過激な表現を含みます! ご注意下さい。









『次は、下のお口で、

 いっただきまーす♡』


 宿屋の広いベッドの上で、2人の男女が体を重ねようとしていた。

 体を仰向けにしている若者の上に、長身で褐色肌の少女が膝をついている。


 若者は、目の前に覆いかぶさる少女の肢体から、目を反らした。

 少女の細い身体と、胸にピンと張った、桜色の2つの突起が少年の視界を覆う。


 緑髪の少女は、腰を降ろす場所を、見極めようと若者の下腹部に手を添え、ゆっくりと秘部にあてがった。


 ズプッ  ぐぽっ  


 少女は、ゆっくりと腰を入れると、若者は、下腹部が一つにつながる感触を得た。

 褐色で細身の少女は、こすれあう感触を確かめながら、腰を上下させ始めた。


 若者は、思わず少女の腰に、手を当てようとするが、少女はやさしく彼の手を脇に置く。

「大丈夫。ボクに任せてよ~?」


 糸目の少女は、ゆっくりとした口調で、若者に語りかけると、腰を上下させる速度を少しずつ早める。

 くちゅくちゅと、卑わいな音が一定の間隔で、部屋内にこだまする。


 褐色の少女に応えるように、若者も腰を浮かせ、下から腰を突き始める。


 やがて、若者は、指をくわえ悶えながら、快楽に身を委ねているようだ。


「ふふっ。 坊やは、かわいいね~。 ちゅっ。」

 褐色の少女は、上下に動きながら、前かがみになり、若者の唇に優しく口づけをする。


 少女は、つながったまま、ゆっくりと後ろを向き、再び上下に動き始める。

 褐色の少女の背中に浮かんだ背骨と、緑髪を乱して上下する美しい腰が、少年を“限界”においやる。


「あれっ、もう“出てる”の?」


 背を向けて跨っていた、糸目の少女が流し目で、こちらを振り返る。

 美しい少女の“うなじ”と、ちらりとのぞく、乳房が艶めかしい。



「ふふっ。 そんなに、ボクの“ナカ”が、気持ち良かったんだ?うれしいなぁ~。」


 緑髪の少女は、糸目を細くしながら、穏やかに笑い、満足そうな様子だ。

 再び、前向きに座り直し、二人の愛液が混じるのをゆっくりと味わっている。

 

 少女は、優しく若者の身体を抱きながら、搾り取るようにギュっと腰を締めた。


「ふふっ、スゴく、熱い“マナ”を感じるよ? ありがと。すごく良かった。んっ。」

 お互いの鼓動が感じるように、少女はゆっくりと若者に身を寄せ、キスをした。


「キミは、“どう”だった? “初めて”の感想、聞かせて欲しいなぁ?」

 褐色の少女は、若者の耳もとで、甘くささやいた。





「ん~。ちゅっ。」


 しばらく、若者の身体に身を預けていた少女は、再びキスをすると、ゆっくりと離れた。2人の愛液が垂れ、ベッドに敷いたタオルを濡らす。



「先にシャワー、浴びてくるね~。」

 褐色の少女は、ゆっくりとした足取りで、浴室に消えた。


 若者は、しばらく動けなかった。

 何か力が抜けてしまったようで、体がだるい。

 少女に隠された財布の“金貨”を探す前に、少し休憩しよう。


 

 体がだるく、足に力が入らないので、起き上がるのがつらい。


 先ほど、少女が馬乗りになる際に、上級魔法を発動する時のような、“マナ”を感知した。

 戦場で、上位の魔族が発動するような魔法に、似ていた感じがする。

 あの時と同じ、得体のしれない“何か”が、起こっているという感覚がある。


 褐色の少女から、“何らか”の攻撃を受けているのか?


 霞が、かかったような、フワフワした頭では、何も考えられない。

 “知力”にマイナス補正がかかっているようだ。


 少しだけ、まぶたを閉じて、休まなければ・・・。



 ・・・・・・。




「ど・う・し・た・の~? 今度は、キミが、シャワーを浴びる番だよ~?」


 いつのまにか、少し、うつらうつらと、眠っていたようだ。

 褐色肌の盗賊娘が、バスタオルをぴったりと体に巻き、前かがみになって、顔を覗き込み、こちらの様子を気遣っていた。


 身体の起伏のラインが、はっきりとして、裸でいるときより、情欲をそそられる。


 今は、言う通りにするしかないだろう。

 若者は、おぼつかない足取りで、浴室へ向かう。




「はい。これ、回復薬。一緒に、飲もうよ?」

 汗を流した若者は、少女から差し出された、氷の入った冷たい飲み物を、ゴクゴクと飲み干した。

 

 ・・・何だか、身体が熱くなってきた。

 若者のどこか、“大切なところ”が、うずきはじめる。


「くっはぁ~! 美味い! やっぱり“初物”のあとの、お酒は、格別だね~」

 褐色の少女は、足を組んでベッドに座り、同じような飲み物を飲んでいる。

 

 やがて、少女は机にグラスを置き、ベットに体を横たえて、若者に語り掛ける。




「今度は、キミが、ボクを満足させてよ~?」


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