第6話 決戦
筋魔族たちとの決戦が幕を開けた。
村人たちは、アトの指導のもと、連携しながら筋魔族に応戦する。しかし、筋魔族たちの攻撃や防御の力は凄まじく、村人たちはなかなか近づけない。また、筋魔族たちの前進する突進の力も凄まじい。筋魔族たちの攻撃を正面から受け止めるも弾き飛ばされてしまう。魔族たちは、その強大な前進の筋力を駆使し、巨大な岩や丸太を軽々と持ち上げることもできるほどの腕力を持っているため、突進を止めるどころか攻撃を受け止めることすら容易ではないのだ。
悠斗は、筋魔族たちの攻撃をかわしながら、アトの近くに寄り添った。
「どうすれば奴らに勝てるんだ?」と悠斗が尋ねると、アトは冷静に答えた。
「まずは敵の分析です。彼らの動きをよく観察し、弱点を見つけ出す!」
2人は同時に動き出し、そして、2つのチームに分かれた。
2つのチームは、筋魔族たちと激しい攻防を繰り広げる。
「あいつらの弱点はどこだ……?」
とつぶやきながら、悠斗は魔筋族たちを観察していく。
すると、あることに気が付いた。
1つは、筋魔族たちの筋肉は鍛え上げられているが、その技術は未熟だということだ。筋魔族たちは力任せに攻撃を繰り出しているため隙だらけであり、そこを突けば簡単に倒せるかもしれないということが分かった。
もう1つは、筋魔族たちは、巨大な岩や丸太を片手で持ち上げることができるほどの筋力を持っているが、それらを振り回すときには体幹のバランスが崩れる傾向があることにも気が付いた。体前進が非常に筋肉質のための柔軟性不足であり、柔軟性が制限されている可能性がある。
悠斗はアトへ向かって叫んだ。
「アト、こいつらは筋肉しかない素人同然だ! 」
アトは頷いた。
アトと悠斗は、筋魔族たちの弱点を突くことで、彼らを一気に倒す作戦を立てた。
悠斗とアトは、村人たちへ向かって大声で叫んだ。
「こいつらは筋肉しかないただの素人だ!」
地面に罠を仕掛けて油を散布し、その上に引火性の物質を置き、突進してくる筋魔族が罠の上を通過すると、火を点火して、3.4体の筋魔族たちを大炎上させた。
また、他の村人たちは筋魔族の注意を引きつけ、別のグループが奇襲攻撃を仕掛ける陽動作戦を実行した。横から村人たちに突進を仕掛けられた筋魔族はバランスを崩し、床に倒れ込み、そのまま、穴の中に突き落とされた。穴の底には刃物や槍を設置していたので、穴の底に落ちた筋魔族たちは串刺しだ。
作戦が成功するたびに悠斗とアトは、村人たちを鼓舞する。
「オーッ!!」
村人たちも大きな歓声で答える。
アトが単独で筋魔族へ向かっていった。
アトは筋魔族たちの攻撃をかわすと、大声を出しながら拳を構えて魔法を
唱えた。
マッスルバースト!!
拳から周囲に衝撃波を放ち敵を吹き飛ばす爆発系の風魔法だ。
「グワッ」と悲鳴をあげた筋魔族たちの胸に深く突き刺さる。他の筋魔族たちは、アトを狙おうと向き合った時、その背後から悠斗や村人たちが一斉に筋魔族たちへ襲いかかった。不意打ちである。村人たちが一斉に襲いかかったため、筋魔族にはとても避け切れるものではなかった。筋魔族たちは次々と悠斗や村人たちの拳を浴びて倒れていく。俗に言うタコ殴りである。こうして、筋魔族たちは次々に倒れていき、ついに最後の1体になった。
サンダーパーーンチ!!!
悠斗は最後の筋肉魔族に必殺の一撃を喰らわせ倒すことに成功したのだった。戦いは終わった。
村人たちは、勝利の喜びを分かち合うように、お互いを抱き合ったり肩を組み合ったりして喜びを噛みしめた。中には涙を流す者もいたが、それは悲しみではなく感動から来る涙であった。悠斗とアトは、村人全員で協力し、平和を取り戻したことを心から喜んだ。
決戦が終わり 村人たちは勝利の喜びを分かち合う。
「やった、勝ったぞ!」
悠斗やアトは、村人たちと勝利を讃えながら、彼らに握手を求める。そして、村人たちもアトに駆け寄って抱擁を交わした。その後、勝利した村人たちは、歓喜の声を上げプロテインを飲みながら宴を開いた。彼らはお互いの健闘をたたえ合い、共に闘った仲間に感謝し合った。筋魔族たちは倒され、村は守られたのだ。
◇◇◇
筋魔族を村から守り抜き、一時的な安息が訪れた。 しかし、この戦いで村人たちに新たな課題をもたらした。それは防衛体制の再構築が急務であることだ。
村長とアトの協力のもと、村人たちとの新しい筋肉トレーニングのプログラムを始め、より強力な筋肉の防衛力を身に着けようとトレーニングを開始するのであった。
まず、足腰と鍛えるため、
スクワット(Squats)を行う。スクワットは脚全体の筋肉を効果的に鍛えるための基本的な筋肉トレーニングだ。足幅は肩幅程度に開き、腰を軽く突き出して膝を曲げ、腰が床に平行になるように注意してやるのが良い。
続けて、ランジだ!大腿四頭筋とハムストリングを強化するのに優れたエクササイズだ。一歩前に出て、両膝を90度に曲げ、もう片方の足は床に置いて行うトレーニングだ。今回の筋魔族の突進を防ぎきれずに村への侵入を許してしまったのは下半身の弱さが原因であるため下半身の強化を重点的に行うべきである。
こうして、数日が過ぎ、突然、村の村長から悠斗とアトは村長の自宅へ召集されることになった。
第7話「明かされる真実!」へ続く
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