第7話 「デブ」という概念が存在しない刺激的な生活

村長宅にある会議室で、村の大人たちが集まっていた。

村長は、皆に向かって今回の筋魔族との決戦の結果を報告し始めた。

「みんな、今回の一件では本当によく頑張ってくれた。しかし我々はこれまで以上に村を守る体制を充実させた方が良いと思うのだが、何か意見がある人はいるか?」と村長は尋ねた。すると、1人の30歳くらいの男性が進み出た。一緒に筋魔族をぶっ倒した村人のロイだ。


ロイは、筋魔族の突進を食い止めるために罠を仕掛けたことや、村人たちと協力し合い筋魔族たちを倒したことを語り始めた。そして、村人たちの下半身を強化するために新しいトレーニングメニューを考案したことも報告した。


「なるほど、それは良いアイデアだ」と村長は賛同した。


他の大人たちも口々に賛成の意を示し、これからの方針を決定した。まずは、村人たち全体の筋力強化が目指すべき目標となった。筋力トレーニングを中心に、より強力な筋肉トレーニングプログラムを組むことを図ることとした。


村長は最後に言った。


「みんな、これからもよろしく頼むぞ」


と力強く語った。そして、村人たちは一致団結し、再び村を脅威から守るための新たな決意を抱いたのであった。

筋魔族の侵略を退けた村はさらなる発展を遂げていた。新しい罠や武器を備えた防衛網が完成され、村人たちはより一層の鍛錬を行っていた。


また、村では日々、筋力トレーニングと食事制限による肉体改造が行われており、村の男たちは皆筋骨隆々で逞しい体つきになっていった一方で、今回の戦いに参加していなかった村の女たちも彼らに負けてはいられず、筋トレの習慣を身につけていった。


「ねぇアトさん、この村を守るために私たちが身につけるべき筋肉ってやっぱり下半身なのかなぁ」


村の女たちが、筋肉の相談をしていた。


「そうだな。筋トレは下半身を中心に行う方が良いと思う。下半身がしっかりしていれば安定性が向上し、より力強い攻撃や防御が可能になるはずだ。筋魔族の突進にも耐えられる足腰は大事よね」


とアトは答えた。


「そうなんだ〜、ありがとうアトさん!」


と村の女性たちは納得したように頷いた。

そして、彼女たちは自宅に戻り、自宅でできる筋力トレーニングを始めたのだった。彼女たちも悠斗やアトほどの筋肉は持ってないが、日々の努力で引き締まった脚やお尻を手に入れていった。


しかし、筋力トレーニングだけでは足りない部分もあるため、さらなる肉体改造を行うことも検討していたが、アトに相談すると筋道立てて説明され納得することができた。

「なるほど、そういうことだったんですね」とアトのアドバイスを受け、彼女たちは彼女たちができる範囲の新たな筋力トレーニングメニューを考案することになった。


例えば、スクワットなどの基本的な筋力トレーニングの他に、自重トレーニングや瞑想、食事管理といったものを行い、筋肉のバランスを整えながら筋力アップを図る方法を考案した。


また、筋力トレーニングだけではなく、栄養補給にも気を遣い、プロテインなどのサプリメントも活用しながら効率的なトレーニングを行うことで、パワーアップを実現していった。


悠斗とアトは毎日筋トレに励み、肉体改造を進めていった。2人の筋肉は既にプロレスラー並みの巨軀へと成長しており、村を守る最強の盾と矛となっていた。


「よし、これなら今まで以上に筋魔族どもからこの村を守れるぜ」


と悠斗は自信を持ちながら答えた。

そして、さらに数週間が過ぎ、村人たちは次のステップとして筋肉トレーニングにプラスして、必殺技の開発に着手し始めた。彼らは日々の鍛錬で得た身体能力を生かし、新たな肉体改造を行うことによってより強力な必殺技を生み出すことができると気づいたからだ。


悠斗は、筋トレの最中に、必殺技のアイデアを思いついた。それは、巨大な筋肉で敵の体を包み込むようにして締める技であった。悠斗は早速それを実践してみることにした。

まず、両手を腰に当てて、上半身を前に倒すと同時に下半身も前に出すような姿勢を取った。次にゆっくりと背筋を伸ばしていくようにしながら上体を起こした。上半身を起こす際、両手を開き、手と手の間から上体を起こすようにした。


次に、下半身を前に突き出すようにして膝を曲げると同時に、上半身を後ろに反らせていく。このポーズはブリッジと呼ばれるものだ。そして、ブリッジの状態からゆっくりと立ち上がりながら筋肉に力を込め始めるのだ。


「フン!!」と大きな声を出しながら腕立て伏せのように肘を曲げて力を込めると、徐々に筋肉が膨張していく様子が分かった。


全身に力を入れ、筋肉を絞り込みながら力を込めていくと、次第に体が赤くなっていく。

「よし、完成だ!」


悠斗は満足げに笑みを浮かべながら言った。

村では肉体改造が完了した村人から必殺技の開発が進み、今までよりも強力な筋力を手に入れてたおかげで、その破壊力は凄まじいものとなっていた。彼らの必殺技の名前はそれぞれ異なり、それぞれの個性が反映されていた。


そして、さらに村人たちはさらなる肉体改造と筋トレを続けていった!!


「よし、もっと強い筋肉をつけてやる!!!」


悠斗は新たなトレーニングメニューとして、腕立て伏せやスクワットなどの基本的な筋力トレーニングに加え、重量物のダンベルやバーベルを使ったウェイトトレーニングも取り入れた。また、食事、食事制限により、タンパク質の摂取量を増やし、炭水化物や脂質などの栄養素を控えながらも十分な量の筋肉増強を目指した。


彼の筋肉はますます大きくなり、逞しさを増していった。また、体のサイズもどんどん大きくなっていき、今では身長2メートルを超えるほどに成長していた。そのおかげで、村人たちからは尊敬と羨望の眼差しを向けられることとなった。彼にとっての筋肉とは、強さの象徴であった。


そんな悠斗を見て、村人たちは、自分たちの筋肉ももっと大きくしようと悠斗のようにトレーニングに励むようになった。


そうして、村全体がさらに筋トレに熱中するようになっていった。筋肉をつけることで力強さや耐久力が向上し、怪我もしにくくなるというメリットもあるため、村人たちは日々の鍛錬に打ち込んでいった。


ーーその頃、筋肉族の魔王城ではーー


「何?!北の村を殲滅しに行ったジョイの軍団が敗れただと?!」

「はい、魔王様。ジョイの軍団は壊滅しました。」

「な、何てことだ。一体、誰にやられたんだ?」

「北の村の村人たちだそうです。」

「北の村へお礼参りにカチコミに行かれますか?!」

「いや、もう、ジョイの軍団はよい。あんなヘナチョコ軍団なぞ、戦力にもならんかったから殺してくれて丁度良かったわ。」

「では、北の村はいかがいたしましょう?」

「北の村、あそこには、何がある?」

「はっ。確か、人間界では絶世の美女といわれているアトという女がおります。」「その女、本当に絶世の美女か?」

「はい。それはもう、人間界では一番の美貌の持ち主だとか。」

「よし、決めた。その女、捕らえてこい!」

「御意!」

「いいか、その女は絶対に殺すなよ。絶対だぞ!」

「御意!」

「よし、行け!」

「御意!」

こうして、北の村に再び危機が迫るのであった。

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