第8話 デウスエクスマキナ

 そんなぼんやりとしたときを過ごしていたとき、突然強烈な衝撃が身を襲った。


 反動で僕を拘束していた鉄の棒や目隠しが外れる。


 ドッカアアアアアアアアアン!!!!!


 久しぶりに聞く轟音。


 ガッシャアアアアアアアアン!!!!!


 なにかが壊れていく音もする。


 ゴン!!


 痛い。小さな瓦礫のようなものが僕の頭にぶつかった。


 長いこと動かしてこなかった首を無理やり動かさせ、周りを見てみる。

 そこら中に巨大な瓦礫が散らばっていて、四方八方に吹き飛ばされていっている。

 僕の頭上でも巨大な瓦礫がゆっくり掠めている。


 ザアアア―――!!!


 巨大な瓦礫が頭上から過ぎ去ったと同時に、空から降ってきた水が全身を濡らした。

 雨だ。

 雨が降っている。

 空は雲で覆われている。

 そして、雲と雲の間から月が見える。

 そんな月に照らされている一つの人影が視界の先に見える。


 その人影は笑っていた。


 僕を見て笑っていた。


 僕に笑顔を見せてくれた。


 可愛かった。


 とてつもなく可愛くて、久々に幸せな気持ちになった。


 アモル。夜、月の光に照らされている君は凄く可愛いよ。


 アモルは僕にギュッと抱き付き、僕も弱弱しくだけどアモルを抱きかえした。


 心臓の鼓動が高まる。


 アモルと見つめ合う。


 心が通い合う。


 僕たちはキスをした。


 そのキスは凄く幸せで濃密だった。


 もうこの幸せを壊されたりしない。また引き剥がされたくはない。そのためにこの世界を僕達のものにしよう。復讐の時が来たんだ。




 次の日、僕たちは夜明けと共に殺戮を開始した。




 アモルの操る箒に乗り、アモルと一緒に街を焼き、向かってくる敵を死骸に変えた。

 特異存在、殺戮人形、死神、そんな言葉を耳にした。

 たしかにそうだ。僕は知覚したあらゆる生命を殺すことができるのだから。


 アモル以外の人間の姿は目に入れたくない。

 アモル以外の人間の声は耳に入れたくない。

 アモル以外の人間の匂いは鼻に入れたくない。

 アモル以外の人間の味は口に入れたくない。

 アモル以外の人間の肌は触りたくない。


 だから僕は異物を全てなくす。

 その力が僕にはある。


 だから僕は僕の力を僕の為に使う。

 アモルも幸せそうだ。




 ...。


 ...そういう風に思っていたのに、その望みは叶わずに終わった。


 極太の漆黒の剣が心臓に突き刺さる。


 何故だ?


 何故僕に攻撃を、それも近接攻撃を加える事ができた?


 僕に近付かんとするあらゆる生命体は近づかれるよりも前に片っ端から殺してきた。

 僕が知覚した瞬間に即座に。


 まさか僕が知覚するよりも速く僕に肉薄したのか?


 そんなことが出来るのか?


 だが、そんなことはもうどうでもいい。


 僕はどんな攻撃を食らっても死なない。


 僕に攻撃をした時点で僕は貴様を知覚した。


 さあ、死ね。


 「...?!」


 死ねと、そう思っても、僕を攻撃してきた犯人は死ななかった。

 そのとき、ハッと気付いた。

 僕の全身にドス黒い刻印が刻まれていることに。


 「気づいたか。特異存在アルガー」


 「っ!!!!!」


 声が、出ない。

 それに思考も粘りつくように鈍り、ゆっくりと何も考えられなくなっていく。


 「俺の名はフェロース。特異存在アルガー。俺の名をその魂に刻め。そして眠りにつけ」


 フェロースを名乗る人物は黄金の長髪をばたつかせ凛々しい瞳で僕を睨んだ。

 続いて、奴はアモルの心臓に短剣を突き付ける。


 「貴様が殺戮の魔女アモル‐フラーテルか?」


 「そうだよ、お兄ちゃん」


 「俺の事を覚えてくれていたのか。嬉しいな」


 「当たり前だよ。私が孤児院に行くまではよく面倒を見てくれたね」


 「最後になにか、言い残す事はあるか?」


 「私の大好きなアルガーを幸せにしてほしい」


 「...考えておく」


 「頼んだよお兄ちゃん。 じゃあねアルガー、私はアルガーのおかげで幸せだったよ」


 ザクッ


 アモルの胸に短剣が深々と入り込む。


 「あるがーだいすきっ」


 最期にそう言い残し僕に笑いかけアモルは殺害された。

 そして程なくして僕は完全に眠りにつき、それまでの全ての記憶と能力が封印された。




 10年後、現代。




 「アモル!!!」


 アモルの胸に短剣が深々と入り込む。真っ赤な血が噴き出す。僕に向かって彼女が笑いかける。彼女の血の香りが鼻を刺す。

 いやだ。

 いやだいやだ。絶対にアモルを殺させない。絶対にアモルを離さない。


 そんな想いと共に自分の左腕をアモルの方に伸ばした。


 でも僕の左手は無を掴む。


 何度、アモルの方に手を伸ばしても、全神経を左腕に集中させ手を伸ばしても、届かない。


 そこでようやく気付いた。幻影だという事に。

 そうだ。アモルはもう死んだ。


 アモルはもう殺された。




 アモルはせんせーに、フェロースに殺された。




 なら僕もそっち側に行きたいよ。行かせてくれ。


 ガシッ!!


 苦しみなんて、味わい過ぎて、とっくに麻痺している。

 今も正直何も感じない。


 ・・・


 そう言えば僕、特異存在だったな。そりゃ、どれだけ首を絞めても死なないわけだ。


 「はぁ...」


 あああ

 あー

 ・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・。


 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁァ」


 嫌だ!!!!!


 アモルは僕を助けてくれた!!!!!


 アモルは僕を地獄の底から引きずり上げてくれた!!!!!


 アモルは僕を温めてくれた!!!!!!


 僕のカラダをギュッと優しく抱きしめてくれた!!!!!


 僕を「アルガー」って呼んでくれた!!!!!


 キスをしてくれた!!!!!


 アモルはアモルの可愛い笑みを僕に向けてくれた!!!!!


 アモルは、アモルは僕を幸せにしてくれた!!!!!


 アモルは孤独を癒してくれた!!!!!


 僕の願望を叶えようと寄り添ってくれた!!!!!


 アモルは、アモルは、アモルは、アモルは、、、、、、、、僕の全てだ。


 僕はアモルの全て。

 アモルは僕の全て。


 ふたりでひとつ。


 ふたりでひとつになってはじめてこの残酷で冷たい世界を生きていくことができるんだ。


 アモルを失いたくない!!!!!


 アモル!!!!!どこにいるんだ!!!!!!アモルのいるところに僕も行く!!!!!


 ほんとうはまだどこかで生きているんだろう?!


 ・・・・・・・。


 そう思いたいのに、、、、、、僕の眼の裏にはアモルが血しぶきを上げて死んでいくまでの映像が鮮明に焼き付いて離れない。


 何回も繰り返される。


 あの時間が何回も繰り返される!!!!!


 僕の頭の中であの時間が何回も繰り返されるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 ・・・・・・・。


 アモルは死んだんだ。


 僕の全ての感情と理性と本能が否定しても、僕の記憶が言い訳のしようもない事実を突きつけてくる。


 アモルが死んだなら、僕も死にたい。


 アモルと同じところに行きたい。


 でも僕は特異存在になった。


 世界中の全員が恐れおののく特異存在、殺戮人形に僕はなったらしい。


 そして、特異存在に絶命という概念はないらしい。


 生と死という、決して交わらない不可逆な概念に僕らは永遠に隔絶された。


 そんなの嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。


 だれか、ぼくを、たすけてくれ。

 誰か僕を助けてくれ!!!!!!!!!


 僕はどうすればいいんだ。どんなに心の中で嫌だと拒絶しても時間は巻き戻らない。


 せんせー、いやフェロース、あんたがアモルを殺したんだから、あんたが僕を今の今まで世話してきたんだから責任取れよ。責任取ってアモル元に戻してよ。なあ。おい。


 なんで、なんでなんでなんで僕がこんな目に遭わないといけない。好きなんだ。アモルの事が。だから、返してくれよ。誰か、お願いだから。

 なあ。


 なあ!!!


 なんで...!!!


 嫌だ...嫌だよ!!!


 誰か...


 助けて...くれ


 死にたい。誰か僕を殺して、助けてくれ...


 うぅ....ううぁあああぅうぁうあああああ.......ああ、うっううぅぅぅあうっ...くそ。




 バタン!!


 本が閉じられる音がする。


 「そろそろよろしいでしょうか」


 前方から奇妙なかすれ声が聞こえてきた。

 目の前には白衣を羽織った奇妙な老人が椅子に座っていた。目をガン開きにしてとても嬉しそうに僕を見ている。

 僕が目覚めてからずっと老人は座っていたみたいだ。今まで全く気付かなかった。


 「ふふ。特異存在、アルガー様」


 そう言って老人はにやりと顔をゆがめる。

 この笑顔、見た事がある。

 こいつは僕を誘拐して実験室で実験しようとしたヤバい科学者だ。


 「ついに覚醒されたのですね。初めましてアルガー様。わたくしの名前は『イニティウムス・アエテルヌス』です。ふふふふふ。600年前から死ぬために生きてきました」


 「600年前から。つまり、僕と同じ?」


 「そうです。その通りです。僕はアルガー様と同じ特異存在であります。アルガー様とは違い、知覚したあらゆる生物の魂を消し飛ばす事は僕には出来ませんがね」


 「な、なら...!」


 「600年前特異存在になってからわたくしは死ぬために生きてきました。あらゆる事を試しました。首吊り、断食、断水、身投げ、窒息、服毒、切腹、焼却、スクラップなど、無数の自殺を試みました。ドラゴンに捕食されにいったこともありました。しかし、あらゆる自殺は結局失敗に終わりました」


 「そ、んな」


 でも、何かあるんだろ?絶望以外の何かが。そうじゃなきゃイニティウムスが僕に会いに来た理由がない。


 「アルガー様が出現した時、アルガー様を捕まえて自殺の為の実験に使おうと思った事もありました。けど、アルガー様が自分の能力で自殺出来ないのなら、アルガー様と同格の存在である僕もアルガー様の能力で死ぬことは出来ないでしょう」


 「嫌だ、ぼくは、死にたい。救われ、たい」


 「ふふふ。希望はあります。だからこそわたくしはアルガー様のもとへ辿り着こうとしたのです。共に願いを成就するために」


 感動して涙が出る。

 僕と同じに苦しくて苦しくてたまらない人が、僕の事まで思いやってくれていたなんて。


 「デウスエクスマキナ。古い文献の記述にそれはあります」


 「デウスエクス...マキナ?」


 「デウスエクスマキナ、舞台仕掛けの神。それはこの世界の編集能力を有します。この世界は、リンネ超概念という偉大なる一つの法則で動いています」


 「リンネ超概念?」


 「リンネ超概念では、世界を神の胎内だと仮定して、あらゆる物体を神の骨と血と肉と魂に分類します。それぞれの区分物体はそれぞれ異なった方向で循環しながら相互作用を繰り返し、その無秩序によって世界は創造されます」


 僕は真剣に頷く。

 イニティウムスは話を続ける。


 「リンネ超概念の全貌を理解できれば、神の設計図を書きだすことが出来ます。そうすれば神を顕現させ世界を望む形に変容させることが出来ます。なにせココは神の胎内なのですから。ふふふ」


 「それが、デウスエクスマキナ」


 「そうです。デウスエクスマキナ、舞台仕掛けの神、わたくし達の物語を否応なしにハッピーエンドへ導く舞台装置。ふふふふ」


 「僕の、僕の望みはもう一度アモルの笑顔を見る、永遠にアモルと幸せになることです」


 「わたくしの願いは死ぬことです。協力してくれますか?」


 「もちろんです」


 「「共に、デウスエクスマキナを果たしましょう」」

 「「一緒にデウスエクスマキナを果たします」」




 教会連合総本山の聖地の地下、第一異端審問棟、仮設実験室。

 そこで、教会連合に雇われていた科学者と教会連合の捕えた殺戮人形二人が共謀の密約を行った。


 第二次存亡大戦が始まった瞬間であった。

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