検診

 検診にきた。採血をした。自分の血は、あれほどに赤黒かったのだと、驚いた。自分の体内には、まだまだあの注射針が何十本、何百本分くらいには、血液が流れている。そしてそれによって、生きている。随分と、命も仕組みなのだなと感じた。人類のもつ優れた叡智など使わずに、このような仕組みが出来上がってしまうのだから、神はすごいものだ。

 せっかくだから神に礼を言いたい。終わりを作ったことには、特に。

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