第18話 発病
学年レクの日から2週間ほど経ったある日のこと。私はいつものように補習授業に向かった。今日は理科の授業だった気がする…多分。
ガチャ
「失礼します…」
私が恐る恐る部屋に入ると、先生はいつものように笑顔で出迎えてくれた。
「さぁ、授業始めようか」
私が席につくと、補習授業が始まった。 もちろん、今日もここに居るのは私だけ。
授業の終盤、突如強烈なめまいが私を襲った。だけれど先生に心配をかけたくなくて、授業を受け続けていた。
そして補習授業が終わって、立ち上がった瞬間、
フラッ
視界が歪んだように見えて、視界はそのまま暗くなった。
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目が覚めると、そこは病室だった。学校の保健室ではないのが、一瞬で分かったからだ。目線を変えてみると、そこには看護師さんがいた。
「目が覚めたみたいね。無事でよかった。」
あんまり頭が回っていないからよくわからないけれど、看護師さんは続けた。
「Aちゃん、あなたは重度のうつ病だと診断されたの。おそらく数ヶ月先ぐらいまで入院しないといけなくなっちゃったから、頑張って治そうね」
私は頷いた。
うつ病か…、しばらく先生とも会えないのか…、幸せと不幸って隣り合わせ…なんだなぁ…。
私の頭の中に浮かんだのはただそれだけ。そして私は、また眠りに落ちた。
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