第3話 自分で作り上げた自分というキャラ
休み時間に考える。素直な自分は隠さなきゃと思っているけど、本当にそれが正しいのか…?
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クラスメイトK 「どけ」
私 「は、はい。すみません…」
クラスメイトK 「謝ったら許してもらえると思うなよ」
私 「な、何をすれば許してもらえますか…?」
クラスメイトK 「金だ、金よこせ」
私 「い、いくら渡せば…」
クラスメイトK 「10万」
私 「10、10万…」
クラスメイトK 「払えないなら…」
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思い出すと同時に涙が溢れた。それと同時に、クラスメイトのKが…
「おい」
私は恐る恐る返事をした。Kは続けた。
「金はまだなのかよ」
私は今にも壊れそうな声で言った。
「ま…だ…です」
するとKが、
「フッ、じゃあ放課後放送室に来い」
そう告げ教室を出ていった。
作り上げた自分というキャラを演じても、現実は変わらないことが私の中で証明された。
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