第2話 素直な自分は隠さなきゃ

 驚きが隠せなかった私は、思わず先生の方を見てしまった。結局あんまり内容は分からなかったけど…。


―キーンコーンカーンコーン―



 朝の会が終わった直後に先生が私にコソコソっと言った。




「話を聞いてくれて、ありがとう」





褒められて嬉しかったのか、自分自身の顔が熱くなっていた。それを見た先生はクスッと笑った。


 



素直な自分は隠さなきゃいけないのに、多分この時、初めて私は素直になってしまったようだ。






―キーンコーンカーンコーン―





特に何事もなく1時間目が終わり、2時間目に差し掛かった。何故か2時間目は、学校生活に関するアンケートに答えるそうだ。私はとりあえずババババッと書き上げて、提出した。できるだけ素直な自分は隠さなきゃいけないから…






   



  

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