第15話 新生活と結婚

 後日。

 すっかり回復した俺と瑠海は、新しい住処を探しに不動産屋さんへ。

 ネットで探したものも合わせて見て回った。


 市内に良さそうな物件がいくつか見つかり、隣町のアパートへ。


 二階建ての築五年とそこそこ新しい建物だった。


 家賃もお手頃。

 ここに決まりだ。


「決まりかな」

「そうだね、隼くん。ここを新たな家にしましょう」

「前の家はどうする? 実家は親父が使うと思うけど」

「あ~、私の家ね。大丈夫、もう解約するから」

「分かった。じゃあ、このアパートで暮らしていこう」

「うん」


 数日後、俺は瑠海の車に必要なものを乗せて運んでもらった。

 俺はそれほど荷物がないから手軽だ。

 けれど、瑠海は違った。


 たくさんの電化製品やらソファやらあるから運搬に大変だった。もちろん、引越し業者に頼んだけど。


 そうして俺たちはついに新居へ。


「ついにこの時が……感動的だな」

「いよいよ一緒に住むんだね」


 手を繋ぎ、アパートを見上げる俺と瑠海。

 今頃になって俺は緊張感が増した。

 新しい生活が始まるんだよな。


「ああ、瑠海。さっそく部屋へ」

「うん、一緒に行こう」


 階段を上がって二階へ。

 ここが俺たちの部屋だ。


 玄関の扉を開け、中へ……。



「おぉ、綺麗に整っているね」

「業者さんが進めてくれたからね。細かいところは、私たちでやらなきゃだけどね」


 部屋の奥にはまだダンボールが山積みだ。

 これから仕分けていかないと。


「さっそく整えていこうか」

「そうだね。でも、せっかくだから……」


 瑠海が抱きついてくる。

 俺は察して瑠海を抱きしめた。


 お互いに見つめ合い、俺は自然と瑠海にキスを交わしていた。



「瑠海、好きだよ」

「うん、わたしも隼くんが好き。大好き……」



 部屋はあまり片付いていないが、ソファに寝そべって俺は瑠海とイチャイチャした。



「……瑠海、俺そろそろ我慢できない」

「いいよ、隼くん。私をいっぱい愛して」



 その言葉に興奮し、俺は瑠海の服を脱がしていく。そうして俺は瑠海の隅々まで愛し――交わった。


 瑠海は俺のことが好きすぎて、一日中求めてきた。


 こんな可愛い義妹と同棲できるなんて幸せすぎる。



 ――高校卒業後、俺と瑠海は結婚した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る