第11話 水門の鍵

早朝、町長の家に再度訪れると、今度はすんなり通してくれた。

理由を話すと、町長自ら水門の鍵が保管してある部屋に案内してくれる。


町長が部屋のドアを開けると、いかにも怪しい男が水門の鍵を、今、まさに盗もうとしているところだった。


オレらが来るまでそこで待ってたんじゃね?ってくらい絶妙のタイミング。


男はオレらを見るとすごい勢いで逃げようとして、あっという間にキルトに捕まった。


危なかった。

キルトがいなかったら、これ地下通路とかに逃げられて、探すためにダンジョン的ミッションに入ってしまうところだった。


とにかく、無事水門の鍵を手に入れた。



町を出て、少し行ったところで、

「水門まではもういいよね?」

とキルトが羽を広げた。

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