ゴーストアンドレディを観てきたぞぃ。前書き
今回は映画ではなくミュージカルの感想です!
その前に一つ前書きなのですが、わたくし……何を隠そう藤田和日郎先生の作品が大好きなんです。
先生の代表作はサンデーで連載していた「うしおととら」「からくりサーカス」「月光条例」「双亡亭壊すべし」など、皆さんもどこかでその名前聞いたことあるはずかと。
そんな先生が青年誌で書いていたのが黒博物館というシリーズ。
十九世紀のイギリスが舞台のダーク・ファンタジー作品。シリーズを通して
第一作目が「スプリンガルド」
切り裂きジャックならぬバネ足ジャックという怪人の物語。
二作品目が「ゴーストアンドレディ」
若き日のフローレンス・ナイチンゲールと、
三作品目が「三日月よ、怪物と踊れ」
フランケンシュタインの作者メアリー・シェリーと、継がれた死体から蘇った女剣士とのバディもの。
一作目は一冊、二作目は上下巻ということもあって読みやすいので、オススメですよ~!
と、藤田作品の布教をしつつ、さてさて本題。
『ゴーストアンドレディ』があの劇団四季で絶賛上映中ですー!!
2024年の五月から始まって、 同年十一月まで東京で、そのあとは名古屋、大阪と続くそうです。
劇団四季で漫画原作が取り扱われるのは初だそうで、藤田和日郎先生の作品が! 劇団四季で?! え!? ま?! ミュージカル!? と、知ったときは興奮とともにビビり散らかしました。
昔、一度だけ誘われてCATSを見たことがあるのですが、それ以来ご縁もなく、まさか再び劇団四季に足を踏み入れることになろうとは。
期待感が強すぎて不安が脳裏によぎりましたとも。
だって解釈違い起こしたら泡吹いて倒れてしまうかもしれません。見ない方が私の精神安定をはかれるか……などと後ろ向きに思っていた2024年初頭。
しかし、お仲間が一緒に沼に浸かってくれるということに!
一人では突破できない地雷原も二人なら乗り越えられる!!ありがてぇ、ありがてぇ、持つべきものは同類のお仲間!!
しかも、なんということでしょう。誕生日プレゼントにチケットを買ってくれました! もうクレバーに抱いてやるしか……(笑)
そんなこんなで、わたしの浮いたお金は、無事に物販に吸い込まれていきました!
そして、不安と期待に胸を膨らませながら向かった七月二十日。
(余談ですが、昼公演をマチネ、夜公演をソワレということを最近知りました!)
二階席五列目の端っこ!!
すごい! 舞台の全体が良く見える!
観客席の前後の段差が結構あるので、前に座った方はあまり気にならないように造られているようでした。
そして、さすがのミュージカル。
お芝居2:歌8くらいの割合で進むお話に最初は面食らいながらも気づけば、その世界に没頭し、笑い、クライマックスではまんまと泣きました。
いやぁー……素晴らしかった。
原作とは違うところがたくさんあるし、削られているところもあるのだが、抑えるべきところは抑え、藤田和日郎先生っぽさがちょいちょい垣間見れるの最高でした。
ダブルキャストで演じられているので、それぞれ演じ方が少し違うらしいと聞いて俄然、もう一組のキャストさんで観てみたい。
あわよくば円盤で欲しい。
演劇は生ものですので、その場を楽しむものだと重々承知なのですが、家で一時停止しながら隅から隅まで舐めるように見たいと思うのもオタクの
演出というか、イリュージョンがところどころにあって、目を離すと「え?! どうなってるの!? 幽霊急に現れたけど!? いま壁すり抜けなかった!?」となるので、隅々まで見返したいのです。
……ホントどうなってたんだろ? と、今思い返しても謎です。
歌も聞き取りやすく、漫画の心情の部分を歌っているのかな? と思わせる部分もたくさんありミュージカルでしか味わえない部分がたくさんありました。
あと純粋に歌上手くて圧倒されました。
これがミュージカル……。
原作には原作の、ミュージカルにはミュージカルの良いとこがたくさんあって、大満足。
グレイの宿敵に至っては、原作よりもちょっと好きかもしれないってなってしまいましたとさ。
がっつりネタバレ編に続く▶▶️▶️
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