第8話 隣村
リナ達が森に這々の体で逃げ隠れた頃、隣村の方から野獣のけたたましい咆号と人々の悲鳴が聞こえてきた。
隣村はその中心に集会所を持ち、その周辺に民家がある。
咆号と悲鳴はそちらの方から聞こえる。
そこは、地獄絵図があった。
そこに居たのはコープスとフューリーだ。
コープスの大きすぎる口は、女性の頭を丸のまま咥えておりその鋭利な爪は彼女の胸を貫いていた。
もう、彼女は絶命していた。
フューリーの剣には3人の若い男性の身体が刺さって居た。
3人のうちの1人はなんとか剣から逃れようともがいてようやくフューリーの左手の剣から外れて逃げようと試みたが、フューリーの右手の剣は一瞬で彼の首を刎ねて殺害した。
やがて、ドゥームの手先の中でも小物のドワーフが村の住居に火を放った。
人々はドゥームの化物に残忍に殺されるか、ドワーフが待ち構える中に突進して喰い殺されるか、炎の中で燃え死ぬか。
いずれにしてもそこには死が待っているだけであった。
その日、一つの村が消滅した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます