♯24 逆襲



「いじめられたままじゃあ・・・」

これは実話です。


僕は小学二年生の頃。

よく、いじめられてました。


小学一年生の時は。

まだ、みんな入学したてで。


特に何もなかった記憶があります。


だけど。

二年生になると。


知恵がつくのかな?


コイツは。

素直に勝てるとか。


マウントをとるようになるのです。


そんな。

半世紀以上前の記憶を。


少し。

綴ってみます。











はじめに アップするほどのものじゃ、ないんだけど

カクヨムで。

若い方々の投稿を読んでいたら。


沢山。

心を痛めるほどの辛い文章に出会うことがあります。


お気楽な晩年を。

過ごしている僕ですが。


遂。

何年か前まで。


辛い日々を送ったこともあります。


別に不幸自慢するわけではありませんが。

人生教訓等とは全く、別に。


僕の幼い頃の。

少し、変わったエピソードを綴ります。


宜しければ。

御一読ください。

















第1話 三角ベースボール

「アウトォッ・・・」

モブキャラ2が叫ぶ。


ニコニコと。

ボールを僕の背中に押し付けたまま。


アイツが笑っていました。


狭い。

本当に狭い。


3メートル幅の。

5メートルほどのアイツの家の駐車場?


そこで。

毎日のように。


4人でプレイする。

三角ベースボール。


一塁と二塁。

三塁は無い。


三角ベースボール。(狭いから)


対戦は。

僕一人対、三人。


四人なのに。

三対一。


その時は。

何の疑問もわかないで。


知らない内に。

毎日、理不尽な遊びに参加させられていました。


子供は純粋で。

残酷なのです。


伸び伸びした時代。

アナログで、心が通い合った。


それは。

作られた記憶。


そうです。

半世紀以上前でも。


虐めは。

同じようにあったのです。


そうなのです。


だから。

今の貴方達が辛いのは。


今、だからじゃあ。

ないのですよ。





















第2話 悪気はない?

「はい、遠慮せずにいっぱい食べていってね」

焼き立てのクッキーをテーブルに置いて、ヤツのママが部屋を出ていきました。


僕のうちでは見たことも無いようなバターの匂いがかおる、お菓子。

絵にかいたような裕福な家庭。


別に僕のうちも。

それほど、貧乏ではないけど。


手作りクッキーを焼いてくれるほどの。

リッチな環境ではありませんでした。


「ありがとう、ママ・・・」

天使の微笑みでヤツは見送ります。


そして。

悪魔の笑みを浮かべて。


「お前は食べるな・・・」


そして。

モブキャラ2と3にだけ。


分けるのです。


流石に。

細かい記憶は薄れていますけど。


当時は。

毎日のように。


逃げようにも。

8歳の思考では、逃げようがないのです。


半世紀以上前のことなのに。


切なく。

覚えているのでした。


第3話 何故、急に?

別に。

僕の幼い頃について。


皆様に同情されたくて。

書いている訳ではないのです。


今のオジサンは。

ちゃんと、頑張って。


少し。

スケベなオジサンでR18小説も書いているから。(笑)


全然。

大丈夫なのです。


辛い思いをしている。

若い方々に、少しでも。


・・・なん、つって。


そんな、大それたことも考えていません。

単に、酔っぱらってるだけです。(笑)


そう。

自己満足で書いております。


それでも。

リアルに虐められた記憶を。


僕の「承認欲求」のために。

綴らせていただきます。


ああ・・・。

又、明日の朝。


死ぬほど。

後悔するのでしょうね。(笑)



第4話 いじめは続くよ

小学二年生の頃は。

毎日が地獄でした。


アイツの顔を見る度に。

ジワッと、嫌な思いが。


モブキャラ2と3も。


遂、最近までは。

仲良く話していたのに。


子供の残酷さは半端ではありません。


その後。

中学、高校になった時。


普通につき合っていたのですから。


親になっている皆様。

子供の世界は怖いのですよ。


気を付けてあげてください。


















第5話 ・・・どこまでも

「早く、投げろよぉ・・・」

ヤツが意地悪く、言います。


場所は変わって。

その日は公園(かなり小さい)での三角ベースボール。


相変わらず。

1対3の。


ピッチャーの僕だけで。

守備は一人もいません。


バットに当たれば。

当然、ホームランです。


これを。

毎日、やっていた記憶があります。


昔のことなので。

おぼろげですが。


死にたい。

学校に登校する道で毎日、思っていました。


兄ちゃんや父ちゃんに相談するなんて。

微塵も思いませんでした。


だって。

8歳の僕は。


何も。

考えずに。


奴らの言いなりになっていたのですから。






第6話 エピローグ

そんな時。

奇跡が起こったのです。


公園での。

三角ベースボール。


「やった・・・。これで、13対ゼロ」

モブキャラが歓声を上げて土に書いたホームベースを踏みました。


僕は永遠に続くかと思う拷問に耐えながら。

息を切らして公園の端からボールを拾うために走っていました。


これは。

実話です。


何か月続いたのかは。

記憶にはありませんが。


実際にあったことなのです。


今、書いていて。

冷や汗が滲むほどに。


幼い僕が可哀そうに思うのです。


でも。

その時。


奇跡が起こったのです。


「ひどいっ・・・」

甲高い声が公園に響きました。


見上げると。

コンクリートの滑り台の上に女の子が一人、座っていたのです。


「あんた達、ひきょうよっ!」

彼女は僕よりも年下のようでした。


それでも。

キッとにらんだ表情が凄く、頼もしく思えました。


「三人で一人を虐めるなんて、卑怯だよっ!」

年上の男の子達にもひるまず、大きな声で叫んでいました。


女の子の顔は覚えていません。

だけど、僕は凄く勇気をもらった気がして。


無意識に。

ヤツらに突進していました。


元々。

体格は僕の方が良かったみたいで。


あっけないくらい。

3人相手に、喧嘩に勝ちました。


嫌なアイツには膝蹴りを。

モブキャラ2と3は投げ飛ばしていました。


ヤツらは、逃げていって。

公園に女の子と僕だけが残りました。


「やったね、お兄ちゃん・・・」

セリフは作っていますが、そんなことを言われた記憶があります。


その女の子とは。

その後、会ってはいませんが。


今でも。

感謝しております。


何故なら。

その後は学校で虐められることは無かったからです。


あの子は。

どんな風な大人になったのでしょうか。


できるなら。

会って、御礼が言いたいですね。


本当に。

あの子に、感謝です。


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