第47話


 先輩に連れられて、本宅でテレビを見てるおばあちゃんの所に行った。


 優しそうなおばあちゃんだった。



 「こんにちは」


 「ここ、こんにちは!」


 「祐輔君…やったかいな?こんなところまでよぉ来てくれたねぇ」


 「いえいえ!とんでもないです!」


 「ははっ、礼儀正しい子やねぇ。こんな田舎やけど、ゆっくりしていきんさい」




 おばあちゃんとは、たくさん話した。


 祐輔を初めて見た日のこと。


 葵先輩との関係。


 おばあちゃんもだけど、葵先輩もすごく楽しそうに話してた。


 学校生活のこととか、普段のこと。


 祐輔といつ出会って、いつ付き合ったのか。


 

 おばあちゃんのことが大好きなんだなって思った。


 照れ臭そうに話すそばで、ずっとおばあちゃんの顔を見てたから。



 「今日はありがと」


 「いえいえ、そんな気を使わないでください」



 日が暮れるまで話した後、私たちは博多市内に行き、ぶらぶらしてた。


 先輩が、図書館に用事があるって言ったんだ。


 だからバスで向かった。


 散歩がてら、デートしよう。


 そういう話になって。

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サマーバケーション 平木明日香 @4963251

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