第017話 回想

洗濯兼入浴を終えて洗濯物をテラスに干せばもうほぼ本日の家事は終了である。時刻もちょうど昼くらいなので昼食を兼ねての休憩である。さてここからがヒマなのだ。浴室の清掃?ああうん金曜日ね。


夕べの残りのスープに白パンと小さなオムレツとサラダを加え、淹れなおした煎豆茶コーヒーで昼食を済ますと手持無沙汰になった。どうしようかな布団や毛布は昨日干したし今日ちょっと天気悪いし。本当に浴室やっちゃおうかな。いや浴室を掃除するとまた汗だくになってお風呂に入りたくからあまり意味ないんだよね。


昔はこんな時間なかったなあ。ノエルは短い半生を振り返ると妙なおかしさを感じる。なぜか幼い頃のほうがやたらと忙しく、年齢が上がる程にだんだんと時間に余裕が出てくるように思えるのであった。それとて今まだ23歳である。これが30歳40歳となったらどうなるのだろうか。


そしてノエルの思考は過去に飛ぶのであった。

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