第17話 閑話 説明回



 『言語理解』が凄いんじゃなくて、ステータス弄れるのが凄いだけじゃないの?

 とか、そういう疑問をお持ちの方用です。

 読み飛ばされても、後々見返して読まれても支障はないように書いていくつもりです。

 ネタバレも含むかもしれませんので、嫌な方は次の話へお進み下さい。






  ◇


 


【神代ルーア文明文字】⋯ 神が降臨していた時代に栄えた文明期に使用されていた言語。現在この世界で読める者は柚右のみ。


 そもそも、この文字は模様の様に見え、読めない人が見ても文字だと分かりません。

 なので、柚右の『言語理解』がないと最初から他人のステータスを譲渡してもらう、といった事は出来なかったわけです。


 神代ルーア文明人は、その進みすぎた技術力で、神にも匹敵する権力を手に入れました。

 地上に干渉する為には干渉値を必要とする神やその使徒に比べれば、むしろ神よりも神であったと言えます。

 

 彼らはこの世界に直接干渉することのできる概念魔法を確立させ、神代ルーア文明人、当時"神超人かみこえびと・しんちょうじん"などと称されていた彼ら自身にしか分からない言語で、この世の全ての人族のステータス・ボードに仕掛けを施しました。


 それがこの、「当人の許可が降りればステータスを譲渡されるようにする」機能です。


 その目的とは.........。







   ◇



 この世界は1つの大陸で繋がっており、それ以外の大陸は発見

 大陸は8つの国家と、少数民族4つで構成されています。

 つまり全部で12言語が1つの大陸、"エマナーラ大陸"で話されている、というわけです。


 今の舞台は、大陸の中でも最西端で、国土は2番目に大きな国家、シグルム王国です。

 小麦と畜産が盛んで、他の国は小麦と畜産物の大半をシグルム王国からの輸入で賄っています。


 後々登場しますが、北には旧魔王領があり、瘴気に覆われていて立ち入れない、と信じられており、どの国家も一切侵攻をするつもりがありません。

 魔王領に近づけば近づく程、魔物は力を増し、地形も入り組み、まさに"魔境"と呼ぶに相応しい環境になっていきます。


 

 



  ◇


 異世界では、スキルレベル、人間にレベルという概念は存在しません。

「素人、初心者級、達人級、精鋭級、帝王級、偽使徒級、達神級」に分かれており、柚右の『看破』がレベル換算までしてくれているので参考程度に。


 素人・・・命を賭けない戦闘でさえ経験したことの無い、一般人。現代日本人の成人と同等くらい。(レベル換算1〜9)


 初心者級・・・武器を持ち、戦い方を学び始めた程度。新米冒険者や、自衛手段を備えた商人等がこれに該当する。(レベル換算10〜29)

 レベル29は達人級になれるかの分かれ道。


 達人級・・・1つ以上の武器の扱いを、軽く命を奪える程度まで鍛えた程度。暗殺者ならナイフや格闘術、戦士なら斧術や大剣技等。(レベル換算30〜49)


 精鋭級・・・鍛えた上げ、1つ以上の技能を極めた者を指す。ギルドマスターや王国騎士副団長、団長クラス。(レベル換算50〜90)


 帝王級・・・極めた技能を派生させ、EXスキル『限界突破ジオ・ドゴル』、特殊派生連携スキル『二極合体技エギル・ネスガドール』を使いこなせるようになった者。(レベル換算91〜150)



 偽使徒級・・・使徒は神の力を借りることが出来るので、比べるまでないが、偽使徒とは、使徒によく似た容姿の上位魔族のことで、使徒には勝てないが偽使徒には勝てる........となった例が少なくなかったため、こうして階級を分けることとなったようだ。(レベル換算151〜250)


 達神級・・・文字通り、剣を極めたなら剣神、魔法を極めたなら魔神と呼ばれる、使徒を超え、主神クラスを除く神に匹敵する者。(レベル換算251〜???)








    ◇◆


 ステータスの全体公開と、スキルの説明等。



 


 


 



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碧 柚右 17歳 男 レベル:31

 

筋力:72(+64)

体力:80(+50)

耐性:84(+44)

敏捷:56(+94)

魔力:126(+48)

魔耐:96(+42)


スキル:言語理解(Lv.5)・話術(Lv.4)・序盤支援・料理・暗殺術・抜刀術・短刀適正・使役・縮地(派生:重縮地・天歩)・加速・隠密・隠蔽 

(+ 看破(Lv.6)・狩人の直感・精霊の祝福・概念魔法(刻)・狂乱怒濤・再現魔法(超)・冒険家・魔法適正(中級)・魅惑の所作・家事)

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~~~~~~~~~~~~~~~~~



『序盤支援』・・・所持者のLvが50未満の時有効。アイテムドロップ率+40%、経験値吸収率+40%。スキル習得率+40%、使役成功確率+40%。スキルLvが上がりやすくなる。


『狩人の直感』・・・主に森の中で、獲物及び敵に対し、場所の特定、危機感知、弱点看破が可能。毒性を持つかどうかの判断や、罠の制作にも精通している。


『精霊の祝福』・・・精霊が周りに近寄りやすくなる。精霊に好かれやすくなる。精霊と契約する時、親密度、精霊の好感度に応じて精霊のランクが上がる。


『概念魔法(刻)』・・・時空に関する概念全てを司る魔法の適正を持つ。使用魔力量-50%、習得度が上がりやすくなる。


『再現魔法』・・・材料と、再現したい物の具体的な構想があれば、若干低品質に再現される。スキルLvに応じて品質は上がる。(構想以上の品質になる事はない)


『冒険家』・・・スキル使用時に使用者のいる世界における「一般的な冒険家」の所持品を魔力によって生み出すことが出来る。再現度は使用者の想像力に基づき、緻密さや重力に応じて必要な魔力量は多くなる。(例:テント、ライト、タオル、敷物、寝袋.....etc。現代で使ったなら懐中電灯等も生み出すことが出来る。)


『魔法適正(中級)』・・・全ての中級以下の魔法に適正を持つ。創造した魔法においても、グレードが「初級、中級、上級、使徒級、神級」と分けられていれば、適正を示す。





 


【補足】

 初級魔法が使えると冒険者になれます。

 (冒険家との違い  

冒険家:冒険が目的 

冒険者:魔物討伐や薬草採集によって貰える報酬が目的)

 一般的な庶民は生活魔法が1つ使えたら持て囃されます。


 中級魔法を1つでも使えると、その分野では魔法系の大学においても優秀な成績を修めることができるでしょう。


 中級解毒魔法が使えるのは聖女と柚右のみ。王家直属の医師団でさえ初級解毒魔法か、医療系の生活魔法の応用しか使えない。


 中級解呪魔法、中級光属性魔法が使えるのは、国がそれぞれ抱える大神父と、柚右のみ。街の神父は初級解呪魔法や初級光属性魔法しか使えない。


 使徒級の魔法は、神の使徒、つまりリテュエリーズ以上の魂の器の持ち主でなければ基本使えない代物です。

 何故なら、魔法を使うための魔術式が複雑で、魂の器の容量を超える可能性が大いにあるからです。

 一般人なら魔術式を見た瞬間脳が爆散します。

 使徒級魔法は、具体的には地形を変えたり、主神の力を借りれば、自身より魂の器が小さい(魂の格が低い)生物の生殺与奪の権利を握ることができます。主神の力を借りるのにも干渉値が必要になるので、そこは考えなければなりませんが。


 

 神級の魔法は、その名の通り主神クラスの魂の器の持ち主でなければ使えません。リテュエリーズでさえ、神級魔法を使うことはできません。

 その影響力は.........。







   ◇


 スキル紹介に戻ります。


 『魅惑の所作』・・・行動の全てで主に異性を誘惑する。

  特殊: 自身のステータスを、一定の範囲にいる誘惑した相手の全ステータスを加算したものにする。


 と、まあ書いてありますが、このスキルに関しては攻撃に使われる予定なんて全くなかったものになります。

 ステータスが加算される理由として、押し倒す時に相手のステータスが高くてビクともしない、というケースが有り得るからですね。

 このスキル特殊効果において「誘惑」というのは割と守備範囲が広く、「惚れる」だけでなく、「照れる」「感じる」「理性がぐらつく」など、比較的軽い条件で発動することが出来ます。

 触れた方が条件を満たしやすいと言えるでしょう。恐らく。




『家事』・・・料理、洗濯、整理整頓などに適正。『料理』等、関連したスキルを入手しやすくなる。習得度が上がりやすくなる。

 





 

    ◇


 

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橋津 円香 17歳 女 レベル:1

 

筋力:7

体力:10

耐性:7

敏捷:7

魔力:20

魔耐:7

スキル:魅惑の所作

B: 71 W: 54 H: 75

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【補足】

 『鑑定』や、鑑定系統の上位スキルで女性を鑑定しても、スリーサイズが見えることはありません。

 自身のステータス・ボードを開き、詳細を開くと見ることができます。

 柚右は、声帯模写によって他人のステータス・ボードを開いたため、スリーサイズが見えてしまうこととなりました。

 世の中の主婦はこれを見てダイエットをしたり、現実逃避で見ないようにしたりと、扱いは様々です。




 

 



      ◇



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松下 優菜 17歳 女 レベル:1

 

筋力:6

体力:10

耐性:6

敏捷:5

魔力:30

魔耐:30

スキル:精霊の祝福

B: 89 W: 58 H: 86

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【補足】

 精霊は人間の言語を理解できますが、話すことはできません。

 優菜の呼び掛けに精霊たちが応えてくれたのは、それが理由です。

 精霊たちは、精霊の言葉を理解し、話せる人間がいたことに驚いている一方で、柚右に興味津々です。

 シルフィは、特に気にかけている様子。何か理由はあるのでしょうか.........。



 



 

      ◇

 


============================

川上 大輝 17歳 男 レベル:1

 

筋力:6

体力:6

耐性:6

敏捷:5

魔力:12

魔耐:10

スキル:看破(Lv.4)


==============================


 



 



      ◇

 


============================

田村 陸 17歳 男 レベル:1

 

筋力:8

体力:9

耐性:8

敏捷:7

魔力:10

魔耐:10

スキル:狂乱怒濤

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      ◇



============================

一ノ瀬 春香 17歳 女 レベル:1

 

筋力:8

体力:12

耐性:8

敏捷:9

魔力:8

魔耐:8

スキル:魔法適正(中級)

B: 70 W: 56 H: 82

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      ◇◆


 

 ネームドキャラなはずなのに名前も存在もすっかり忘れてました........。

 なんなら1人居ないはずだったらしいです........。

 道理で柚右のスキルと数が合わないわけだ.......。

 とりあえず追加しましたが、モブだったということで許して欲しいです.........。





      ◇



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文乃 翔馬 17歳 男 レベル:1

 

筋力:5

体力:6

耐性:6

敏捷:6

魔力:40

魔耐:24

スキル:概念魔法(刻)


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      ◇



============================

大井 和人 17歳 男 レベル:1

 

筋力:10

体力:6

耐性:6

敏捷:6

魔力:10

魔耐:10

スキル:家事


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      ◇



============================

星根 燿 17歳 男 レベル:1

 

筋力:6

体力:5

耐性:10

敏捷:6

魔力:96

魔耐:30

スキル:再現魔法(超)


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      ◇



============================

山野 周 17歳 男 レベル:1

 

筋力:20

体力:16

耐性:24

敏捷:4

魔力:10

魔耐:8

スキル:冒険家


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      ◇



============================

小野 圭史 17歳 男 レベル:1

 

筋力:8

体力:8

耐性:6

敏捷:9

魔力:9

魔耐:7

スキル:狩人の直感


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