【番外】二年編あとがき

『テクニカル・エリア』二年編が終了いたしました。


 いや~、長かった(笑)



 いや、想定の1.5倍くらい長くなりました。


 実のところ、当初の段階では代表は主力選手が招集されるだけで行く予定はなかったのです。


 二年目は普通に総体と選手権だけ勝つ予定だったんですね。



 それを変えたのが星名太陽の存在。


 監督が御するのに苦労しているという設定を作ったあたりで「星名を御するために陽人が来るというのも面白いかも」と思い、そこから「あ、そういえば峰木がフリーだから、このルートで呼ばせてみるか」という方針も出来ました。


 今にして思えば、あまり全国大会行けているわけでもない峰木が(選手権制覇したとはいえ)S級持っているのはちょっと設定的に無理があったとも言えるのですが、まあ、そこは会長と大学が同じなので受けさせてもらったということなのでしょう。


 そういうことで押し切ります(笑)



 で、陽人が代表に行くというのが決まったあたりで総体は負けた方が面白いと思えてきました。


 何回も出てきましたが、「高校一になるより早く世界一になる」という、ある意味前代未聞なことを達成させようと思ったわけです。


 そこから色々と負ける形を色々考えて、ああなりました。武州も強いので、普通に負けても良かったんですけどね。



 ニンジャシステムは一年編の最後でも触れましたが、当初はこれで一回戦で北日本にリベンジという絵図を目論んでいたのですが、ルール的に無理だということが分かり、代表に行くことも決まったので最初は代表で使うことにしました。


 元々は「高踏魔法陣」という名前だったのですが、コメントで「ぐるぐるフォーメーション」というのがありまして、ちょうどカクヨムの広告で「魔法陣ぐるぐる」のアプリ広告がバンバン出てしたので、急にそっちのイメージになってしまいました(笑)


 ですので、急遽別の名前を、ということで「忍者のような日本代表」という表現を使う予定だったので、いっそニンジャシステムにするか、となりました。


 ちなみに命名者のジェフ・カルドーソは、ジョン・アロイージがモデルです。2006年の日本-オーストラリアでとどめとなる3点目決めた選手ですね。



 ただ、ワールドカップで勝ってしまうと、やはり選手権も最初の方が微妙な感じになるのも否めません。ということで、敵が日程だったり、試験だったりということできちんとした試合になるのは武州、洛東平安、北日本くらいで、ということで。いや、洛東平安戦飛ばしましたが(笑)


 選手権の決勝点はそこまで散々苦労していた浅川が決める、というのも最初から決まっておりました。



 もう少し何とかしたかったのはやはり佐久間サラですかね。


 どこかで出そうと思っていたのですが、どうも出しづらい。


 結局、紫月を連れてきて以降はたまに名前が出て来るくらいで出番がなくなってしまいました。三年時にはもうちょっと出したいと思っています。



 いよいよ最終学年の三年編に入っていきますが、正直、もう高校界では最強な感じですし、恐らくリーグ戦以外では負けないんじゃないかと思います(もちろん、二年の総体みたいに最初勝つ想定だったけれども、予定変更して負けることにしたみたいなケースはありえます)。



 ただ、三年ともなると試合以外の進路の部分も重要になってきます。


 仮に三年世代が全勝優勝したとしても、浪人する部員が多数出たりすれば、後味は良くないでしょうし。



 ですので、チームとしては勝つけれども、今度はその中で個々人がどうやって自分の希望する進路に近づいていけるか、という部分をフォーカスしていきたいところはあります。


 チームは勝って当たり前、でも、個人はまだまだ競争もあるし、試合に出れない挫折などもありうる。


 そういう感じですね。



 それでは引き続き、三年編もお付き合いいただけますと幸甚の限りです。

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