第104話 アリアの手記14
〇月〇日
体中が疼く。
目を開ければ知らない女の子がいた。
何か薬のような物を飲まされた。
私はすぅっと意識が途切れ眠りについた。
次に目覚めるとまた薬を飲まされる。
そして体を触られた。
女の子に体を触られるのは変な感じだ。
だけど不良の先輩達に飲まされた液体のせいか体の自由がきかなかった。
最後にまた薬を飲まされて私は意識を失った。
〇月△日
目を覚ましたが体が言うことを聞かない。
ユーリさんと何とか会話する。
ここで私は不良の先輩達に飲まされたのが媚薬だったと知った。
アレンは見たことのない女の子と戻ってきた。
アレンは心配そうな顔をしている。
その姿を見るのが辛かった。
ガサゴソしていると思ったら栄養剤だという液体を飲まされる。
私はアレンに手伝ってもらいながらそれを何とか飲んだ。
不良の先輩達はどうなったのか気になった。
女の子はさらりと恐ろしいことをいった。
獣のような不良の先輩達を追い込むなんて恐ろしい。
記録された水晶の映像も全て回収してくれたようだ。
恐ろしい子だけど感謝するしかない。
私とユーリさんは促され眠りについた。
〇月□日
起きたがまだ体は動かせなかった。
女の子。
クスが私とユーリさんに栄養剤を飲ませてくれる。
それからまた眠りについた。
夕方になりようやっと体を動かせるぐらいに回復した。
まだ媚薬の効果は残っているそうで少しずつ体から抜いていくしかないらしい。
4人で夕食を食べた。
夕食の後、ユーリさんが数日したらこの街を発つと言い出した。
正直、寂しくなる。
ユーリさんは私を気にかけてきてくれたのだ。
不良の先輩達を遠ざけて守ろうとしてくれているのにも気が付いた。
ユーリさんからアレンに何があったのか言うかは任せると言われた。
ここまで心配をかけたのだ。
勇気を出して言わないと。
でも、少しだけ時間がほしかった。
アレンは修練してくると言って出て行ってクスもしばらくしたら出かけていった。
ユーリさんと2人で話す。
色々な思い出話で盛り上がった。
アレンとクスが2人で戻ってきた。
私はつい、「逢引?」と聞いてしまった。
アレンは薬を渡しに行くクスを心配してついて行っただけだったようだ。
4人でわいわい話して眠りにつく。
アレンとクスはすぐに眠ってしまった。
私とユーリさんは媚薬のせいか体が火照ってしまい中々眠れなかった。
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