新たな侵入者が来た件



 あのゴブリン襲撃事件から何ヶ月たっただろうか。ゴブリンというのは出産のスパンが短いのか、大体3ヶ月で子供が生まれてきた。その子供のゴブリンに対して、毒、麻痺、いろいな状態異常を掛けながら教育、もとい洗脳を行っているのが現状である。


 13匹いたゴブリンは現在21匹である。


『マスター、生体反応が近づいています』


「えっ。。。マジか。あーー、、、ちなみにその生体反応どんな感じかわかる?」


『生体反応は弱いですが、かなりの魔力を感じます。早急な対策を』


「ああ、どうしよ、、どうしよ。とりあえずステータスオープン」



 _________________________

 名称:未定

 性別:男

 経験:25Lv

 称号:来訪者 新人ダンジョンマスター

 肉体強度:C+

 権能:不殺Lv4

 ・不殺

 ・状態異常

 ∟毒Lv41

 猛毒Lv13

 麻痺L30

 睡眠Lv30

 不殺のダンジョン

 攻略難易度:C-

 DP:10042

 不殺値:1046

 所有するモンスター:21

 地脈が通っていないため地脈からDPを集めることは不可能です。

 ______



「状態異常にかかるかどうかなんだよなぁ...コアちゃん、とりあえずトラップ的なの仕掛けられそう?」



 久しぶりの侵入者が来るらしい。とりあえずコアちゃんにトラップをお願いして、洞窟の影に身を潜めた。久しぶりの命の危険に、汗が吹き出すのを感じる。




『侵入者確認、一階層。こちらへ接近しています』


「来たな....」


 コアちゃんからの声で緊張が高まる。ゴブリンで強化しまくったとはいえ、まだまだ経験が少ない。心臓がバクバクする。



『侵入者、罠にかかりました』


「ん?」


『侵入者、1階層にてトラップにかかりました』



 ……………どうやらそういうことらしい。いや、拍子抜けすぎるって。



「…見に行ってみるか。危険なさそうだしな、」



 俺は被っていた外套のフードを外して、1階層への階段を小走りで駆け上がった。



「離せ!!!離すのじゃ!!!!ワシを誰だと思っておる!!離せ!!!」



 うん。ちまっこいロリが目に涙を溜めて暴れてた。片足を紐につられて宙ぶらりんになってる。マジか、こんな原始的な罠に引っかかるのか…。その体型に見合わない扇情的な服、ちっちゃな角、先端がスペードみたいな形のしっぽ。なんかサキュバスっぽいな。


「えっと、大丈夫?」


 とりあえず埒が開かないので、声をかけることにした。


「っ!誰かいるのか!!わしをすぐに助けるんじゃ!!へるぷ!!へるぷみーー!!!」


「助ける助ける。今助けるよー。あ、コアちゃん、檻だせそ?」


 見るからに危険ないねこれ。うん。とりあえずコアちゃんに檻を出して貰ったので、そこにぶち込むことにする。

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