コアちゃんが怖い件
DPを1獲得しました!経験値を1獲得しました!不殺値を1獲得しました!
DPを1獲得しました!経験値を1獲得しました!不殺値を1獲得しました!
暗闇が広がる洞窟には石のぶつかる鈍い音と『ゴブ…』という力無き声が響いていた。
2つ目の権能の解放から何時間経っただろうか?
俺ははひたすらに石を投げ続けていた。
「ふぅー、これで20セット!ステータスオープン!」
__________________________
名称:未定
性別:男
経験:25Lv
称号:来訪者 新人ダンジョンマスター
肉体強度:E+
権能:不殺
不殺のダンジョン
攻略難易度:E+
DP:787
不殺値:700
所有するモンスター:0
地脈が通っていないため地脈からDPを集めることは不可能です。
______
俺は流れるようにステータスを開いた。レベルが上がっているかどうかを確認するためにな!!
「よっしゃ!!やっと25レベル!!コアちゃん強化画面開いて!!」
ここまでかなり掛かったぞ…!体感2時間程度だろうか? レベル24から中々上がらなかったぜ…ゲーム好きな俺は薄々感じていたことだが、レベルが上がるほど必要な経験値が多くなるらしいのだ。それにだいぶ苦戦させられた…
俺の言葉に呼応し、コアが点滅を始めた。脳内に鈴のようによく通る声が響いた。ふと思ったのだがコアちゃんの声可愛いかも…
『強化画面を開きます』
状態異常...
毒(Lv15不殺値15で解放)
麻痺(Lv20不殺値20で解放)
睡眠(Lv25不殺値25で解放)
...
俺はコアが開いた半透明のボードを見て口元が緩むのを感じた。ついに、ついにこの時が来た!!不殺値とレベル、どちらも足りている!!
「コア!3つとも解放!!」
______
状態異常...
毒Lv1
麻痺Lv1
睡眠Lv1
・未解放(毒・麻痺・睡眠それぞれ20レベルで解放)
・未解放
___________
よっしゃ!!!解放できた!!!毒と麻痺と睡眠!!レベル1ってあるから強化してくのかな??
「コアちゃん、状態異常の強化方法は?」
『不殺値による強化が可能です』
______
状態異常...
毒Lv1(不殺値10で強化)
麻痺Lv1(不殺値15で強化)
睡眠Lv1(不殺値20で強化)
現在不殺値:640
___
ふむふむ…今の不殺値640ね…一応全部解放するまで粘ったがここからどうすべきか…
『ひとつに絞ってレベルを上げるのがいいかと』
「めっちゃ心の声読んでくるじゃん?!」
めっちゃナチュラルに心読んできた!!コアちゃん変態!!ってそんなことどうでも良くて絞って強化するのがいいのか…。うーん、せっかく解放したから睡眠…かな?
「じゃあコアちゃん、不殺値睡眠に全部回して」
『了解しました』
状態異常『睡眠』のレベルが上がりました!
状態異常『睡眠』のレベルが上がりました!
状態異常『睡眠』のレベルが上がりました!
状態異常『睡眠』のレベルが上がりました!
…………
______
状態異常...
毒Lv1(不殺値10で解放)
麻痺Lv1(不殺値15で解放)
睡眠Lv13(不殺値80で解放)
残り不殺値:70
___
よし、レベル13まで上げられたな…不殺値が13レベルだと80必要になってるってことはレベルが上がるにつれて必要DPも高くなってくってことかな??
「ステータスオープン!!」
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名称:未定
性別:男
経験:25Lv
称号:来訪者 新人ダンジョンマスター
肉体強度:E+
権能:不殺Lv2
・不殺
・状態異常
∟毒Lv1
麻痺Lv1
睡眠Lv13
不殺のダンジョン
攻略難易度:E+
DP:787
不殺値:70
所有するモンスター:0
地脈が通っていないため地脈からDPを集めることは不可能です。
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よしよし、着実に成長しているな…!
自分の成長をふと確認すると今までの疲労がどっと押し寄せてきた。やばい、急に疲れが来た…死ぬ…
/////
「…ん、朝…か?」
ダンジョンの地下は暗闇なので体感時間がそれはもう狂うのである。
俺は日課をこなすためにまぶたを擦りながらも地下2階からゴブリンのいる地下1階への階段を登り始めた。
「ふー…今日もゴブリン虐めますかぁ…」
1階へと上がった俺は俺は、そこら辺に落ちていた石を握り檻へ石を構えた。
…
「ん?」
…
…
…
「あれ?」
…
…
…
「…」
……
…
「ああああああああああああああああああああ!!!!」
俺は何度も目を擦り檻を確認する。嘘だろ、なぁ?なぁ!!嘘って言ってくれよ!!
そこには格子状の扉が開き、中にいるはずのゴブリンが逃げ出している現実があった。
「ああああああああああああ!!!!」
や!!!ら!!!か!!!し!!!たあ!!!!!!!もしかしたらコア壊されてたよね??俺も殺されてたよね??なんで??なんで扉空いてるの?
え?なに?なんで?
…
あ。。昨日扉閉めるの忘れて寝落ちしたわ。
あー。
あー?
あー。
…
「絶対連れ戻す…!!!!」
俺は拳を握りしめ歯を食いしばり、目を血走らせながら言った。
『Mr.愚物。おはようございます。』
「こ、コアちゃん…おはよう…」
『…』
【悲報】コアちゃんに無視される
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