第2話 初イベント参加

 しっかり癒された後、真衣お姉ちゃんと時間を合わせてゲームにログインし、ゲーム内で合流と言っても宿から出ただけだけども一緒に噴水広場まで向かうのだけど、皆に連れていけるのが1体だけでテイム石に入れて行くと言ったらなんか話し合いみたいなのを始めたから、マイお姉ちゃんには少し遅れるとフレンドチャットを送り、話し合いが終わるのを待つ。というかリア、いつの間に皆と会話出来るようになったの?



(なぁ、どゆこと?)

(持っていけるのがテイム石が一つだから、一つの石に入れる個体数だけしか連れていけないって事じゃない?)

(えぇ……全員一緒じゃないの?)

(まぁ、狼組は良いよね。群れでまとまってるんだから)

(いやいや、俺等は選ばれなかったら群れごと行けないってことだからな?)

(じゃあ、連れてって貰えるの群れ1つか1体だけって?)

(だから話し合ってんじゃん)

(グリフォンの卵どうすんだよ?それに人間のメスも居るだろ?)

(あんまり時間なさそうだし、今回は諦めるしかないんじゃない?誰を連れていくかは決まってるみたいだし。残った奴等であのメスと卵の面倒を見れば良いんじゃない?)

(まぁ、ボスを長く待たせたり困らせるのはちょっと違うしね)

(み、皆さん結構頭良いですね。フィリアちゃんやグリフォンの卵は最上位存在からのフォローもあるので安心してください)

(((こっちの言葉分かるのっ!?)))

(あ、あはは、魔物言語を習得しましたので)

(……んじゃ、サブリーダーコイツで良くね?)

(いやいや、ボスに突っかかってる時あるしダメでしょ)

(んな話は後々。リーダーが行ってからでしょ)

(んじゃ、誰が選ばれても恨みっこなしで。行った後に会議な)

((賛せーい♪))

「ん。終わった?じゃあククルを連れて行くね。多分直ぐ戻ってくるだろうけど、一応ご飯とお金置いていくからグリフォンの卵よろしく」

(((はーい♪)))

「いやいや、だから何で分かるんです?」



 というわけで、話もついたようだからマイお姉ちゃんに急いで合流して噴水広場に向かうと、既に何人か居たけど噴水の上になんかリアみたいな感じの存在が居た。


「アレ何?」

「ん?あぁ、水の精霊のネロさんだね。今回は彼女が案内精霊なんだね」

「今回は?……いっぱい居るの?」

「属性で火、風、土、水、光と闇の6つ、男女合わせて12人が運営サポート精霊さんだよ」

「神様とどっちが上?」

「うーん……一概には同等位じゃないかな?精霊達の上は運営っていう名の最上神が居るからね。流石に神様でも運営には逆らえないでしょ。消される可能性もあるんだから」

「なるほど……」

「あ、今の内にパーティー組もうか。宿屋はテイムモンスターを全員出せるけど、宿屋の外に出なければパーティーメンバーってわけじゃないからね(まぁ、これは当時テイム石が出る前にテイマー達が大量の要望を運営に出した結果とか聞いたけど)」

「……メリットは?」

「イベントフィールドで一緒にスタート出きるよ。仲良しグループなら持っていけるアイテムで役割分担出来るしね。それに、離れてスタートしてもマップで大まかなフレンドの位置とか分かるし合流しやすいよ」

「ん。送った」

「やっとリンセちゃんとパーティー組めたっ♪」

(時間になりました。転送しますが頭上に足元、または前後左右には十分にご注意下さい)



 マイお姉ちゃんとパーティーを組んで、いきなりマイお姉ちゃんが抱きついて来たと思ったら一面真っ白な空間になって、精霊がアナウンスをしたら視界が真っ暗になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る